トップ > 岐阜 > 7月22日の記事一覧 > 記事
岐阜西濃運輸が延長サヨナラ 都市対抗野球、きらやか銀に2−1
東京ドームで十五日に開幕した第八十七回都市対抗野球大会で、西濃運輸(大垣市)は二十一日、延長十二回のタイブレークの末、きらやか銀行(山形市)に2−1で勝ち、準々決勝に駒を進めた。準々決勝は二十四日午前十時半から、JR九州(北九州市)とヤマハ(浜松市)の勝者と対戦する。 西濃運輸は1死満塁からのタイブレークで先制を許した直後の延長十二回裏、補強選手の井貝星良一塁手(東海理化)が逆転のサヨナラ右中間適時打を放ち、激戦を制した。先発の六信(むつのぶ)慎吾投手は被安打6、12奪三振で完投。延長戦に入った十回には2三振と中飛で相手打線を封じ、チームを勢いづけた。 ◆六信投手、161球投げ抜く最初の一球から表情は崩れず、口をきゅっと結んだまま。一回、いきなり訪れた無死満塁のピンチで、六信慎吾投手は「自分らしくまっすぐ投げる」と気持ちを落ち着かせた。後続を三振と内野ゴロに打ち取ると、小さくガッツポーズ。ベンチへ戻る時に初めて、ほっとしたように歯を見せた。 入社以来三年連続出場となった都市対抗。予選大会で代表決定戦勝利の立役者となった同期の山下大輝投手が腰を痛めてベンチを外れた中で、初先発が巡ってきた。「負けたら『やっぱり山下だな』ってなると思って、必死で投げた」。十一回2死二塁の場面では、林教雄監督がマウンドへ。「おまえで打たれたら本望。思いっきり勝負してこい」。期待に応え、後続を左飛に仕留めた。 「気持ちの入った投球を見せてくれた」と林監督。東北地方有数の左腕と名高い相手投手と、互角に投げ合った誇り高い161球。「ちょっとずつ成長できている」。確かな手応えが、笑顔に表れていた。 (中根真依) PR情報
|
|
Search | 検索