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石川河合谷診療所 来年廃止 津幡町 地域健康支え60年余
一九五五(昭和三十)年から山あいの津幡町河合谷地区で住民の健康を支えてきた町国民健康保険(国保)直営の河合谷診療所=上河合=が、来年三月末で廃止されることになった。受診者が減った上に機器の老朽化も進み、町は十分な医療が提供できないと判断した。(高橋淳) 診療所では当初、医師と看護師が一人ずつ常駐し、九六年までほとんどの期間で平日を中心に終日診療したが、一四年四月以降は毎週月曜の午後のみに縮小していた。 人口減や交通の便の改善などのため、受診者が減り続けたのが理由。二〇〇六年度に五百五十三人だった延べ受診者数は、一五年度は百七十人に。収入減で機器の購入や更新も難しくなり、検査機器がない状態が続いていた。 現在、定期的に受診しているのは二十人未満といい、町は本人の理解が得られれば、町中心部にある町国保直営河北中央病院にカルテを引き継ぐことを検討している。 地元を代表して町と話し合いを続けてきた藤本英幸下河合区長は「名残惜しい気持ちはあるが、町の財政負担を考えれば致し方ない。町には受診者への対応をしっかりしてもらいたい」と話している。 町は近く河合谷地区の住民全体に廃止を周知し、町議会十二月会議に関連議案を提出する。 PR情報
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