メニューを閉じる 検索を閉じる メニューを開く 検索を開く

新規登録(無料)いただくと、全ての記事をお読みいただけます。

新規登録 ログイン

 yomiDr.へ戻る
クリップする
follow us in feedly
follow us in feedly

ウイルス、食道がんを撃退...患者に治療効果〔読売新聞〕

yomiDr. | 2016.07.21 18:15

 がん細胞だけを破壊する特殊なウイルスを使った治療で、食道がん患者7人のうち5人で腫瘍が消えるなどの効果があったとする成果を、岡山大学のチームがまとめた。

 28日から東京都内で開かれる日本遺伝子細胞治療学会で発表する。

 ウイルスは正常な細胞では増殖しないため副作用も起こりにくいとし、2020年頃の薬事承認を目指す。

 このウイルスは、岡山大の藤原俊義(としよし)教授(消化器外科)らのチームが02年、風邪の原因となるアデノウイルスの遺伝子を操作して開発した。がん細胞に感染して増殖し、細胞を破壊するが、正常な細胞に感染した場合は自然に消える。

 また、ウイルスには、がん細胞が放射線などで傷ついた自らのDNAを修復する機能を阻害し、細胞を死滅させる働きもある。放射線治療の効果を高めることも期待できるという。

 チームは13〜15年、抗がん剤治療や手術が行えない50〜90歳代の食道がん患者7人に、ウイルスを使った臨床研究を実施。内視鏡で腫瘍に直接3回注入し、並行して6週間、放射線治療を行った。

 その結果、4人の腫瘍が消え、1人は腫瘍が縮小した。残り2人のうち1人は腫瘍の大きさが変わらず、1人は病状が進んだ。副作用は、発熱や食道炎など軽い症状にとどまった。

 チームは、年内にも、薬事承認のために行う臨床試験(治験)の計画を、医薬品医療機器総合機構に提出したい考えだ。

 ウイルスを使ったがん治療は近年注目が高まっている。米国では昨年、唇に水疱ができる原因となるヘルペスウイルスを使った製剤が、皮膚がんで承認された。国内で承認された例はないが、東京大学医科学研究所病院は14年から悪性脳腫瘍を対象に、ヘルペスウイルスの治験を進めている。

(2016年7月21日 読売新聞)

ヨミドクター

…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください

  1. 1

    快刀乱麻⑥ 群馬大事件の手術医は「人殺し」になるのか

  2. 2

    薬剤性腎障害GLが発行、初の定義

  3. 3

    延命治療を希望しない全患者に心肺蘇生施行

  4. 4

    リンパ節転移陰性の乳がん死が半減の薬剤

  5. 5

    3剤併用制吐療法にオランザピンの追加が有効

  6. アクセスランキング一覧 

ホーム >  ニュース >  2016年 >  yomiDr. >  ウイルス、食道がんを撃退...患者に治療効果〔読売新聞〕