ポケモン 立ち入り規制の“熊本城”外すよう市が任天堂に抗議

ポケモン 立ち入り規制の“熊本城”外すよう市が任天堂に抗議
スマートフォン向けのゲームアプリ、「ポケモンGO」の日本での配信が始まるなか、一連の地震で被害を受けた熊本城で、男性が、立ち入り規制区域に入ってプレーしたいと警備員に申し出ていたことが分かり、熊本市は、規制区域をゲームの対象から外すよう任天堂に抗議しました。
城を管理する熊本城総合事務所によりますと、一連の地震で被害を受けた熊本市中央区の熊本城で、22日午前11時半ごろ、20代くらいの男性が「『ポケモンGO』をプレーしたいので立ち入りが規制されている区域に入らせてほしい」と警備員に申し出たということです。
警備員が入れないことを説明すると、男性はすぐに立ち去ったということです。
熊本城総合事務所はゲームを開発した企業に出資している任天堂に対して、規制されている区域に立ち入るのは極めて危険な行為で、直ちにゲームの対象から外すよう電話で抗議したということです。
熊本城総合事務所の河田日出男所長は「熊本城の一部には、むやみに入るとけがをするおそれのある場所があるので、事態を重くみて抗議した。任天堂の回答を待って対応を考えたい」と話していました。

「削除の対応取ることはありえる」

熊本城総合事務所から任天堂が抗議を受けたことについて、任天堂が出資している「株式会社ポケモン」と、「ポケモンGO」の開発を行ったアメリカのゲーム会社「ナイアンティック」の広報担当者は、事実関係は今のところ確認できていないとしています。一方で、特定の地域について、ユーザーなどからモンスターが出現する対象から外してほしいなどという要請を受け付けるとしたうえで「削除の対応を取ることはありえる」と説明しています。