ドバイ=渡辺淳基
2016年7月22日17時29分
世界中で人気を集める「ポケモンGO」に、中東の宗教界が警戒を強めている。そもそもポケモン自体が「反イスラム的」だとの認識が背景にあるようだ。
中東では「ポケモンGO」の提供は始まっていないが、他国のアカウントなどがあればプレーできる。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイでは、スマホの画面を見ながらモールなどを歩く人の姿が日ごとに増えている。イラク駐留中の米兵が戦闘地域で「ポケモンを捕まえた」、キリスト教徒がポケモンを探すうちモスク(イスラム礼拝所)に迷い込んだ、などのエピソードも報じられている。
この現状を憂えているのが宗教界だ。地元メディアによると、サウジアラビアのイスラム法学者委員会のメンバーは今週、「安全保障上の脅威になる」として、ポケモンのゲームを禁止した過去の宗教令を再確認した。同委員会は「(今回のゲームを禁止するかどうかの判断には)新たな宗教令が必要だ」とツイッターでコメントした。
エジプトの宗教権威アズハルの…
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