まんがタイムきららフェスタ!2016

過去最大となる8タイトル総勢26名のキャストが大集結 『まんがタイムきららフェスタ! 2016』が開催!

 『まんがタイムきらら』とその姉妹誌からアニメ化された人気作品の数々が一堂に会するスペシャル・イベント『まんがタイムきららフェスタ! 2016』が、今年も6月26日にTOKYO DOME CITY HALLで開催された。今回は「七夕・願い」をテーマに3年目を迎えたこのイベントのもようをレポートしていきたい。

 スクリーンに映された各作品のより抜き映像とカウントダウン、さらには「まんがタイムきららフェスタ! 2016 開幕!」のコールに続いて、わき上がる大歓声に包まれながら『ゆゆ式』『NEW GAME!』『きんいろモザイク』『あんハピ♪』『ご注文はうさぎですか?』『三者三葉』『がっこうぐらし!』(『ステラのまほう』の長縄まりあさん、前川涼子さんはシークレット出演のため、後ほどの登場)の順番で各作品を彩るキャスト陣が次々登場。豪華なステージに会場のファンのテンションは早くもMAXになっていた。

三者三葉

 最初のコーナーは『三者三葉』。「我々は三者三葉だ!」の掛け声とともにステージ上の大きなスクリーンに映像を映しながら小田切双葉役の金澤まいさん、葉山照役の今村彩夏さん、そして西川葉子役の和久井優さんが登場し、朗読劇を披露した。内容は「我々は三者三葉だ!」という挨拶をどういう風に言えば印象良く聞こえるかというもの。熱血っぽく言ったり、京都弁で言ってみたりと試行錯誤していたが、なぜか最終的に宇宙人っぽく言うことに。その流れから宇宙人にお願いをすることになるのだが、葉子が「プリーズ・ギブミー・マヨネーズ!」と宇宙人に呼びかけ、この言葉を観客と一緒に何度も連呼して終わるというシュールなオチに。会場は戸惑いとどよめきに包まれた。
 朗読劇が終わると、葉山光役の西明日香さんが「とてもよかったよー」と3人をたたえながら登場。和久井さんたち3人は「イベントでの『三者三葉』の朗読は初めてだったので、みなさんの熱を感じながら出来たのはすごく楽しかったです」と緊張感がとけた表情で初朗読の感想を楽しそうに語ってくれた。

三者三葉

ステラのまほう

 次の『ステラのまほう』コーナーでは、各種新情報が初公開された。まずキャスト情報が解禁され、本田珠輝役の長縄まりあさん、布田裕美音役の前川涼子さん、関あやめ役の小澤亜李さんのメインキャスト3人がステージに登場。『ステラのまほう』チームはシークレット・キャストだったことから、開演の挨拶の間、ずっと待機していたとのこと。予想だにしなかった3人の登場にどよめく客席。長縄さんと前川さんは「緊張しましたね」と言いながらも、会場の盛り上がりにほっとした表情で顔を見合わせていた。さらに村上椎奈役に村川梨衣、藤川歌夜役に悠木碧とキャストの名前が発表されると会場からは大歓声が。続いてアニメイラストも公開され、3人は「ちょっと大人びた感じかな。可愛い」と感想を言い合う。放送は秋からの予定とのことで長縄さんは「みなさん期待していてくださいね」と笑顔で語ってくれていた。

ステラのまほう

 

続いては『きんいろモザイク』、『ゆゆ式』、『ご注文はうさぎですか?』『がっこうぐらし!』の4作品のオリジナル朗読劇が披露されることに。


きんいろモザイク

 『きんいろモザイク』パートでは、大宮忍役の西明日香さん、アリス・カータレット役の田中真奈美さん、小路綾役の種田梨沙さん、猪熊陽子役の内山夕実さん、九条カレン役の東山奈央さんの5人が登場。ショッピングモールを舞台に、みんなで福引きをするという朗読劇を披露した。
 フリ-ダムな発言と絶妙なアドリブに定評のある『きんモザ』チームだが、今回も、一等のイギリス旅行を当てようとする西さんが「きん!ぱつ!」コールを観客に要求したり、『ご注文はうさぎですか?』や『ゆゆ式』にも出演している種田さんが他のメンバーに「リゼちゃん」「縁ちゃん」と呼ばれるアドリブに観客は大盛り上がり。なかでも「今、祖国は大きく変わりつつあるけど……」と、タイムリー過ぎる時事ネタを入れ込んできた田中さんの発言には、会場中が大爆笑させられた。

きんいろモザイク

ゆゆ式

 今回で2回目の参加となる『ゆゆ式』からは、野々原ゆずこ役の大久保瑠美さん、日向縁役の種田梨沙さん、相川千穂役の茅野愛衣さんが登場。ゆずこと縁と千穂というなかなか珍しい顔合わせが実現し、これまでにないふわふわした雰囲気の朗読劇となった。唯に代わってボケまみれの2人へのツッコミを担当することになった千穂だったが、大久保さんと種田さんによる手強いアドリブの連発に、演じていた茅野さんは「もうやめてもらっていいですか?」とギブアップ状態に。それでも「お姉ちゃんに任せなさい!」と『ご注文はうさぎですか?』のモカのセリフ(茅野さんはモカ役で出演)で観客をわかせたりしながら最後まで頑張った茅野さんと楽しいボケを繰り広げた大久保さん&種田さんに会場からは大きな拍手が送られていた。

ゆゆ式

ご注文はうさぎですか?

 『ご注文はうさぎですか?』には、チノの水瀬いのりさん、リゼ役の種田梨沙さん、シャロ役の内田真礼さん、モカ役の茅野愛衣さんが出演。朗読劇は、モカにサプライズを仕掛けるという話のはずが、なぜかココアにサプライズをすることに……という内容。チノとシャロとリゼが妹キャラになり、モカに「お姉ちゃん」と言いながら甘えるといった夢のシチュエーションに観客は大歓喜。そして「いいね、3人とも。いいよ……もう、モフモフしまくりたーい!」と絶叫する大興奮なモカを演じた茅野さんの熱演に客席は笑い声に包まれていた。さらに、大きな話題を呼んだ魔法少女チノと怪盗ラパンを、水瀬さんと内田さんが初めて生でお披露目するというサービスシーンもあるなど、『ごちうさ』らしい、可愛さに溢れたステージだった。

ご注文はうさぎですか?

がっこうぐらし!

 流れ星に願いを込めるというストーリーが語られた『がっこうぐらし!』の朗読劇には、ゆき役の水瀬いのりさん、くるみ役の小澤亜李さん、りーさん役のM・A・Oさん、みーくん役の高橋李依さん、めぐねえ役の茅野愛衣さんが出演。流れ星にマンガをお願いするゆきを見て、「あたしはもっと大人っぽくて将来を見据えた願いをする」と言ったくるみが、その直後にゲームをお願いするなど、学園生活部のメンバーによる賑やかなトークに観客もほんわかした雰囲気に。一方で「人がいなくなって大気汚染が少なくなってきた」というちょっとしんみりする会話もあり、観客は笑い声をあげつつもじっくりと聴き入っていた。
 この後、朗読時に少し触れられたまだ配信されていないLINEスタンプについて驚きの重大発表が。なんと第11話での、苦しむくるみにりーさんが包丁を刺そうとするシーンの絵が審査に引っかかってしまい配信が延期されることとなっていたのだ。「果敢に攻めたんだけど、やっぱりダメだったかぁ(笑)」とキャスト陣も残念がっていたが、それでも7月目処で配信準備中。さすがに今度は大丈夫だろうということで、もうちょっとだけ待ってもらえたらと語ってくれた。

がっこうぐらし!

作品対抗戦 箱の中はきららかな?

 4作品朗読コーナーの後は、恒例の作品対抗戦。「ゆゆさん」チーム(『ゆゆ式』&『三者三葉』)、「きんステ」チーム(『きんいろモザイク』&『ステラのまほう』)、「ごちニュー」チーム(『ご注文はうさぎですか?』&『NEW GAME!』)、「ぐらハピ」チーム(『がっこうぐらし!』&『あんハピ♪』)の4組に分かれて行なわれた最初のゲームは「箱の中はきららかな?」。それぞれの作品に関連するアイテムを2つ持った上半身だけのマネキン入りの箱に手を突っ込んで中身のアイテムとポーズを当てるというものだったが、予想に反してなんと全チームがあっさりとクリアに成功。それどころか夜の部では中身が見えない箱の中を触って確認しただけのはずなのに「きんステ」チームはウィッグの色を金髪と、同じく「ぐらハピ」チームは黒い耳帽子と見えないはずの色まで推測して的中させるというスゴ技を披露。「見えないはずなのに、なぜ色がわかる!」と会場からも驚きの声が上がっていた。

作品対抗戦 箱の中はきららかな?

作品対抗戦 きらら万歩リレー!

 作品対抗戦の2回戦目は万歩計の歩数を競う「きらら万歩リレー!」対決。ルールは、2つの万歩計を1人30秒のリレー形式で各チームが力の限り振り続け、合計歩数が多いチームが勝ちという内容。全員の総合力が試されるゲームとなったわけだが、大久保さんはシャドーボクシングのような動きで、また水瀬さんは両手を組んで祈るような感じで上下に振り続ける祈祷型といったような個性的なスタイルを編み出しながら、それぞれが必死に万歩計を振っていた。なかでも昼の部を圧倒的大差で敗北した「ぐらハピ」チームは、夜の部では「持ち曲をひたすら踊る」ことに徹底するという作戦を決行。「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」の振り付けで踊る「ぐらハピ」のメンバーたちに大きな応援の声が送られていた。「ぐらハピ」チームの作戦は成功してかなりの健闘をみせたものの残念ながら夜の部では2位という結果に。優勝は全員で堅実に万歩計を振った「ごちニュー」チームが圧倒的大差で昼の部・夜の部ともに優勝を飾った。

作品対抗戦 きらら万歩リレー!

NEW GAME!

 この後は再び各作品の朗読劇。『NEW GAME!』からは、涼風青葉役の高田憂希さん、滝本ひふみ役の山口愛さん、篠田はじめ役の戸田めぐみさん、飯島ゆん役の竹尾歩美さん、遠山りん役・茅野愛衣さんが出演。内容は流星群の夜に会社の屋上で流れ星に願いを込めるというもの。「お金持ちになりたい!」という身も蓋もないお願いをするはじめに対して、几帳面な青葉は「具体的には幾らくらいを、どうやってもらうんでしょうか?」と質問。はじめが「竹藪から1億円」と答えると、さらに青葉は「1億円は10kgくらいあって運ぶのが大変」「そもそも持ち主不明のお金はちゃんと交番に届けないといけない」と鋭く追求。ひふみからも「……遺失物横領罪」とツッコまれたため、はじめの願いは「忘れてたヘソクリが5000円くらい出てくるとかでいいよ」とトーンダウン。その後もテンポのいいやりとりが続き、会場からも終始笑いが絶えなかった。

NEW GAME!

あんハピ♪

 朗読劇のラストを飾るのは『あんハピ♪』で、はなこ役の花守ゆみりさん、ヒバリ役の白石晴香さん、ぼたん役の安野希世乃さん、ヒビキ役の山村響さん、レン役の吉岡茉祐さんが出演。内容は天之御船学園主催の七夕祭りに5人が参加するというもので、山村さんが披露した原由実さん演じる小平先生のモノマネがそっくりということで会場がどよめくなど見どころ聴きどころが満載。またレンが金髪の女の子によさこいに誘われていたせいで集合時間に遅刻してきたと聞いて嫉妬したヒビキが「ほっぺにちゅーしてほしい」とお願いすると、なんと吉岡さんが山村さんにリアルにキスをプレゼントするという一幕が。このうれしいサプライズに山村さん本人も「きららフェスタありがとう!」と歓喜の大絶叫。観客もヒートアップしていた。
 最後はみんなで短冊の願いごとを読み上げていったのだが、ヒバリの「今度は5人揃ってうちでお泊まり会が出来れば」という願いを聞いたはなこが、すかさず「OVAで見たいな」と一言。これには会場のファンからも大きな歓声があがっていた。

あんハピ♪


ライブステージ

 イベント終盤はお楽しみのライブパート。『三者三葉』の和久井さん、金澤さん、今村さんによるユニット・とりぷる♣ふぃーりんぐが歌うオープニングテーマ「クローバー♣かくめーしょん」に客席のファンはサイリウム片手に総立ち。おそろいのセーラー服に身を包んだ3人が見せる息の合った可愛い振り付けとステップに大興奮となっていた。

 2番目に登場したのは『NEW GAME!』のメインメンバーである高田さん、山口さん、戸田さん、竹尾さんによるユニット・fourfoliumで、オープニングテーマの「SAKURAスキップ」を披露。明るくキャッチーな音楽に観客はすぐノリノリに。胸に4つの花を咲かせたコサージュをつけた華やかな衣装を着た4人が前後左右に軽快なステップを踏みながらみんなで「1・2・3・4、レッツゴー!」の掛け声を投げかけると、会場の声援はひときわ大きくなっていった。

 3組目には『あんハピ♪』の花守さん、白石さん、安野さん、山村さん、吉岡さんの5人によるユニット・Happy Cloverが、オープニングテーマ「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」をおそろいの制服姿で披露。綺麗に揃った振り付けとともに「パンチ☆マインド」を観客と一緒に元気にいっぱいに大合唱してくれた。

 ラストは『がっこうぐらし!』のオープニングテーマ「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」でフィニッシュ。水瀬さん、小澤さん、M・A・Oさん、高橋さんの4人によるユニット・学園生活部が番組対抗戦でも見せてくれたおなじみの振り付けを披露。そのパフォーマンスに合わせてサイリウムを振る観客たちと一緒になって会場を熱く楽しく盛り上げていってくれた。

ライブステージ

 ライブが終わると約3時間にわたって盛り上がってきたイベントもついにエンディングへ。ここからはイベントの感想など各作品から代表者が一言ずつ客席に感謝の言葉を述べた。
 『ステラのまほう』から長縄さんが「今日は『ステラのまほう』のキャストさんの情報解禁をさせてもらいました。まだまだ新しい情報の発表があると思うんですが、もっともっと私たち頑張ってこの作品を盛り上げていきたいと思っていますので、みなさん応援よろしくお願いします」とコメント。続いて『NEW GAME!』は高田さんが代表して「『NEW GAME!』はこれから放送の作品ですので、ぜひぜひここに来ているみなさん全員に見ていただきたいと思います」と番組をアピールしてくれた。また『あんハピ♪』からは花守さんが「みんな、今日はハッピーになれましたか? みんながそう言ってくれるだけで、私は今日もすっごくツイてるよ」とはなこのセリフでファンに呼びかけた後、「最終話の放送は終わってしまったんですけど、これからBDの発売や9月にはイベントと盛りだくさんなので、これからも『あんハピ♪』のことをよろしくお願いします」と笑顔で語ってくれた。
 続いて『三者三葉』からは和久井さんが「みなさんのおかげで本当に楽しい時間をすごさせていただきました。まだまだイベントも続きますのでこれからも応援よろしくお願いします」と感謝の挨拶。『がっこうぐらし!』からは水瀬いのりさんが「私たちから言えることは一つ。LINEスタンプ待っててねー(笑)。みなさんの元に可愛いらしいスタンプが届くと思いますので、そのときをお待ちください」、『ご注文はうさぎですか?』からは内田さんが「続きのエピソードも決まっていますので、みなさんに楽しみにしていただいて、これから可愛いの世界を楽しんでいただければなと思います」、『きんいろモザイク』からは西さんが「『きんいろモザイク』は劇場で上映されるということで、これからもキラキラとした金色の物語はまだまだずっと続いていきます。ぜひみなさまも一緒についてきてください」とそれぞれコメント。最後に『ゆゆ式』から大久保さんが「スペシャルエピソードの制作が決まっていますが、いつか第二期をひっさげてキャスト全員で戻ってきたいと思いますので、これからもぜひ応援よろしくお願いします!」と想いを込めて語りかけてくれた。

 最後にステージに並んだキャスト全員による「まんがタイム!」のコールに、観客が一斉に「きらら!」と叫んでイベントはついに大団円へ。こうして史上最大全8作品、総勢26名の豪華キャスト陣が繰り広げたファン大満足のイベントは大歓声と拍手、さらには新番組や新しい展開への期待感に満たされながら終演を迎えることになった。

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