置くだけでiPhoneの音が増幅されるスピーカー
iPhoneで音楽を楽しむ人も多いことだろう。iPhoneで音楽を楽しむ際に、イヤホンやヘッドホンで楽しむ人もいれば、本体のスピーカーで楽しむ人もいることだろう。今回紹介するのは、iPhoneのスピーカーから出てくる音を最大限に楽しむことのできる、木製パッシブスピーカーだ。
●そもそもパッシブスピーカーとは?
スピーカーには2種類ある。アンプを使う「アクティブスピーカー」と、アンプを使わない「パッシブスピーカー」だ。パッシブスピーカーは、例えばイヤホンジャックに差し込むだけで音を出すものもあれば、スマホのスピーカーからの音を、空間を利用して増幅させるものもある。今回紹介するスピーカーは、後者のもので、イコライザホーンを使って音を増幅させるものだ。
「電源不要」というのもパッシブスピーカーには多い
●CHINON「CH-PS841/842」
今回紹介する製品は、CHINON製の「CH-PS841」。全て「木」で作られており、大変高級感のある製品というのが第一印象だ。
このシリーズは3種類あり、
・CH-PS840 プラスチックトレイ 木製スピーカー iPhone充電ケーブル付属 アクリルケース
・CH-PS841 木製トレイ 木製スピーカー アクリルケース
・CH-PS842 木製トレイ 木製スピーカー
という違いだ。
本体を確認してみると、まず目につくのがホーンの部分だ。まるで昔の蓄音機のような雰囲気をかもしだしている。これこそ、このモデル最大の特徴と言えよう。ホーン部も含めて全て「木」でできているため、持ってみると意外と軽い。
iPhoneと比較してもとても大きなホーン部
iPhoneを置くトレイ部には、それぞれのモデルに合わせたゴムシートが付属する。これを入れ替えることで、iPhone 5以降全てのiPhoneに対応するそうだ。実際にiPhone 5とiPhone 6 Plusでゴムシートを差し替えて利用してみたところ、なるほど、しっくりくることがわかった。
iPhone 5(5c、5s、SE)、iPhone 6(6s)、iPhone 6 Plus(6s Plus)用シートが付属する
また、この製品はトレイ部分のiPhone固定部を、Lightningケーブルに変更することも可能だ。専用の穴も空いており、ケーブルをはわせることで「iPhoneを置くだけで充電もでき、美しい音楽を楽しめる」こともできるようになる。しかし、Lightning端子部の太めな社外品ケーブルは利用できず、筆者宅にあったケーブルは使えなかった。あくまでもApple純正Lightningケーブルを使う前提の寸法ということだ。
トレイ下部には電源ケーブル用穴が空いている
このスピーカーが音を増幅させる仕組みは、iPhoneから出てくる音をトレイ下部の穴で拾い、ホーン背面のふくらみで増幅させ、その後、前面より音を出すというもの。
実際に試してみたところ、音にはあまり詳しくない筆者であっても、低音部分が増幅され、ボリューム感のある音を楽しめると感じられた。また、音量も通常のスピーカーよりも確実に大きくなっていることを実感できた。
背面は大変ボリュームのある筒があり、ここで音を増幅させる
部屋のインテリアとしても美しいスピーカーだ
部屋のインテリアとしても最適、iPhoneの充電ドッグにもなる木製のパッシブスピーカー、iPhoneで音楽を楽しむのにいかがだろうか。