07月22日 12時30分
終戦からまもなく71年となるのを前に、先の大戦で戦地や空襲で亡くなった人を追悼する式典が津市で開かれました。
三重県は国や遺族会の終戦記念の行事が集中している8月を避け、毎年この時期に戦没者を追悼する式典を開いています。
式典には遺族など約900人が参列し、三重県の鈴木知事が「伊勢志摩サミットで各国首脳が勢ぞろいし、アメリカのオバマ大統領が広島を訪問して平和のメッセージを世界に発信できた。今後も戦争の記憶を風化させず、未来につなげていきたい」と式辞を述べたあと、全員が黙とうをして戦争で犠牲となった人たちに祈りをささげました。
続いて、遺族を代表してフィリピンで父を亡くした桑名市の伊藤早苗さん(75)が「遺族の悲しみは今も癒えることがありません。
日本の人口の8割が戦争を知らない世代になったが、自由や平和の大切さをこれからも伝えていきたい」と追悼の言葉を述べました。
式典に出席した玉城町の72歳の男性は「父は中国大陸で亡くなり、顔を見ているはずですが覚えていません。こうした行事をきっかけに平和について考えるようになってほしい」と話していました。
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