「ポケモンGO」個人情報に注意を

ゲームアプリ「ポケモンGO」の日本での配信が22日から始まりましたが、専門家は、不用意にゲームの画面などをネット上に公開すると個人が特定される危険があると注意を呼びかけています。
「ポケモンGO」は、スマートフォンのカメラと連動して、実際の風景の中にキャラクターがいるように表示される「AR」という技術が使われています。インターネット上には、「ポケモン、ゲットだぜ」といった書き込みとともに、自宅とみられる部屋や住宅地などが映り込んだゲームの画像が数多く投稿されていて、中には、利用者の情報に、氏名や住んでいる地域、学校の名前などを書き込んでいるケースも見られます。
情報セキュリティーの専門家は、こうした画像や情報を不用意にネット上に公開すると、本人は匿名で遊んでいるつもりでも個人が特定されてしまい、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性を指摘しています。
また、利用者はゲーム上での名前を付けるようになっていますが、こうした情報からも個人情報が筒抜けになってしまうおそれがあることから、本名や個人が類推できる名前は付けないほうが望ましいとしています。
情報処理推進機構の野澤裕一研究員は「珍しいキャラクターが見つかったりすると、友達に見せたい気持ちから、ついゲーム画面を投稿してしまうことがあるかもしれませんが、学校の制服や有名な建物が映っていると、そこから個人が特定されるおそれがあります。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも注意して遊んでほしい」と話しています。