「ポケモンGO」の人気を利用してシリアで支援の呼びかけ

スマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」が世界中で人気を集めるなか、内戦が続くシリアでは、ゲームに似せた画像をインターネットに投稿するなどして厳しい現状への対応や支援を呼びかける動きが出ています。
「ポケモンGO」は、スマートフォンを持って外に出て、人気のキャラクターを探して捕まえる任天堂などが開発したゲームアプリで、世界中で人気を集めています。こうしたなか、内戦が続くシリアでは、ゲームの人気を利用してSNSを通じて厳しい現状への対応や支援を呼びかけようという動きが出ています。
このうち、シリアの反政府勢力は、ツイッターにゲームのキャラクターのイラストと「助けてください」などといったメッセージが書かれた紙を持った子どもたちの写真を掲載していて、これ以上、子どもが犠牲にならないよう対応を求めています。
また、シリア人のデザイナーの男性は、フェイスブックに「シリアGO」と題したさまざまな画像を投稿しています。画像の1つは、ゲームの画面に似せて、戦闘で破壊された建物の前でスマートフォンを持つと救急箱が現れたように描かれていて、医薬品などの物資を送るよう呼びかけています。画像を作成した男性は、中東のメディアの取材に対し「世界中がゲームに夢中になっているがポケモンではなく苦しんでいるシリアの人たちに関心を持ってほしい」と話していました。