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 兵庫県芦屋市は、ふるさと納税の返礼品として、故郷で暮らす親のもとに話し相手を派遣するサービスを加えた。市内で一人暮らしをする親らを案じる人たち向けに、市シルバー人材センターが実施しているサービスを採り入れた。

 サービスは、市シルバー人材センターが数年前から「傾聴&見守りサービス」として有料で実施している。センターの会員で、相手の気持ちにより添う訓練や、研修などを70時間以上受け、試験に合格した「認定傾聴者」が、一人暮らしの高齢者らのもとに出向き、世間話や身の上話などの話し相手になる。自宅のほかに、病院や介護施設にも足を運ぶ。

 1次産業が乏しく特産品が少ない芦屋市は、このサービスに注目し、6月から返礼品に採用している。寄付額に応じて3万円なら1時間を2回、5万円で2時間を2回、10万円で2時間を5回、話し相手を派遣するサービスを受けられる。

 市経済課は「故郷の両親を思う気持ちを、物やお金ではない形で表すお手伝いができれば」と話す。問い合わせは、同課(0797・38・2033)へ。(森田貴之)