中国空軍、南シナ海に新型爆撃機「今後常態化」

読売新聞 / 2016年7月19日 22時15分

 【北京=竹腰雅彦】中国空軍の報道官は18日、南シナ海のスカボロー礁付近に最近、新型爆撃機「轟(H)6K」を派遣してパトロール飛行を実施したことを明らかにし、「今後、南シナ海で常態化する」と表明した。

 中国の南シナ海での主権を否定した仲裁裁判の判決を無視し、海域での主権の主張を継続する意向を示したものだ。

 米国は、フィリピンの米軍拠点から近く、戦略的に重要な位置にあるスカボロー礁で中国が埋め立てを行う兆候があるとしており、オバマ大統領らが強く警告してきた。新型の対地巡航ミサイルが搭載可能とされるH6Kには米国などが警戒を強めており、同礁周辺への派遣は米中の緊張関係を一層高める可能性がある。

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