「暗黒物質」見つからず

欧米チームの観測で

画像欧米の大学チームが開発した暗黒物質の観測装置。中央は液体キセノンを入れた容器(LUXチーム提供・共同) 【ワシントン共同】宇宙の質量の8割を占めるとされながら、いまだに見つかっていない謎の物質「ダークマター(暗黒物質)」の探索を行ってきた欧米の大学による「大型地下キセノン実験(LUX)」チームは21日、2014~16年の観測実験で「暗黒物質は検出されなかった」と発表した。

 チームの検出器は現時点で世界最高の感度を誇ることから、大発見の期待が高まっていたが、持ち越しとなった。感度を70倍に高め、20年ごろから再挑戦するという。

 暗黒物質は、星や銀河の誕生に重要な役割を果たしたと考えられている。電気を帯びていない特徴があり、陽子の100倍以上の質量とみられる。

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