「ポケモンGO」 想定外のトラブルに注意を

日本でも配信が始まった、大手ゲームメーカー任天堂などが開発したスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」について、位置情報の発信機能を使って屋外で楽しむゲームのため、専門家は「見ず知らずのプレーヤーどうしが接触する機会があるため、予期せぬ、さまざまなトラブルにも注意する必要がある」と指摘しています。
「ポケモンGO」はスマートフォンを片手に、町なかでポケモンを捕まえられるだけでなく、ほかのプレーヤーと実際に出会ってポケモンの交換や対戦をすることもできるゲームアプリです。
見ず知らずのプレーヤーどうしがゲームを通じて知り合えるというメリットの一方で、危険性も指摘されています。
ゲームに詳しい専門家は「ゲームの登録名が実際の名前だったり女性や子どもを連想させるものだったりすると、個人を特定されたりゲームとは別の目的で悪意を持ったユーザーが近づいてくる可能性もある。まず、登録する際には名前を工夫したり、年齢や性別、住んでいる地域が特定されにくいものにしたりすることが重要だ」と指摘しています。
また、「日本ではアニメのポケモンを見て育った、いわば第一世代が現在は大人になっていることから、子どもが見知らぬ大人とこのアプリをきっかけに接触する可能性もある。子どもがトラブルに巻き込まれないようにするために『親と一緒に遊ぶ』『親の目の届く範囲で遊ばせる』などルールを作ることも大切だ」と指摘しています。
さらに、「海外では、強盗目的でほかのプレーヤーに近づいたりゲームに熱中するあまり、プレーヤーが暴力や不法侵入といった事件を引き起こしたりする例も出ている。全く新しいタイプのゲームだからこそ節度を持って楽しむことが重要だ」と話しています。