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 韓国・釜山地方警察庁は19日、覚醒剤約1キロを日本に密輸しようとした指定暴力団工藤会の構成員で在日韓国人の男(44)を、麻薬類管理法違反などで検挙したと発表した。

 同庁によれば、男は昨年1月に韓国に入国。日本に住む別の人物から、「中国から韓国に入る覚醒剤を日本に密輸すれば、売り上げの2割を渡す」という依頼を受けた。別の男(54)と共謀し、中国から入ってきた覚醒剤956グラム(時価31億8千万ウォン、約3億円)を隠し持っていたという。覚醒剤は同時に3万1800人が使用できる量にあたるとしている。

 男は検挙時、日本から密輸した護身用のロシア製拳銃1丁や実弾なども所持していた。昨年1月には、日本で以前に起こした組織犯罪に絡む容疑で国際手配されていたという。(ソウル=牧野愛博)