韓国の中高生の162人に1人が同性との性的接触を持った経験があることが分かった。
サムスンソウル病院産婦人科のチェ・ドゥソク、イ・ドンユン両教授による研究チームは、疾病管理本部が毎年、中高生の男女約8万人を対象に実施する「青少年健康状態オンライン調査」の5年分(2008-12年)のデータを分析した。
研究チームによると、調査に応じた中高生37万3371人のうち2306人(0.6%)が「同性とキス、愛撫、性関係などの接触を持った経験がある」と答えた。うち男子は19万3375人のうち1360人(0.7%)、女子は17万9996人のうち946人(0.5%)だった。「異性との性的接触を持った経験がある」との回答は12万7594人で全体の34.1%だった。男子(31.2%)よりも女子(37.4%)の方が高かった。
同性による性的接触を経験した生徒らは、異性間の性的接触を経験した生徒に比べ、飲酒、喫煙、薬物使用など有害な要素に接触するケースが多いことも分かった。同性間で性的接触があると答えた青少年の75.7%は飲酒、59.4%は喫煙の経験があった。これは異性間の性的接触経験がある生徒らと比べると、飲酒が2.8倍、喫煙が4.2倍の高さだ。
同性間の性的接触経験がある青少年が薬物使用や暴力に直面するリスクも他の学生と比べそれぞれ13.5倍、9.8倍も高かった。また、「ゆううつさを感じた」との回答は60.9%、「自殺を考えたことがある」との回答は60.2%に達し、「自殺を試みたことがある」との回答も26.4%あった。