兵庫 明石の歩道橋事故 誘導の市職員が教訓伝える
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兵庫県明石市の歩道橋で花火大会の見物客が折り重なって倒れ、11人が死亡した事故から、21日で15年になりました。明石市では、当時現場で見物客の誘導に当たった男性職員が、若手職員に事故の教訓を伝え、再発防止を誓いました。
平成13年7月21日、兵庫県明石市の歩道橋で花火大会の見物客が折り重なって倒れ、幼い子どもを含む11人が死亡、およそ250人がけがをしました。
この事故では、警備を担当した警察官や花火大会を主催した明石市の職員など合わせて5人が、業務上過失致死傷の罪に問われ、有罪判決を受けた一方、検察審査会の議決で強制起訴された明石警察署の元副署長は、今月、最高裁判所が上告を退け、時効を理由に裁判を打ち切る「免訴」の判決が確定しました。
事故から15年になった21日夜は、発生時刻の午後8時45分に合わせて、遺族や市の職員などが現場で犠牲者を追悼しました。
職員の1人で、総合安全対策局の松浦真也課長(45)は、当日、見物客の誘導に当たりました。花火大会の計画書などは今も手元に残したままで、この15年間、事故を防げなかった責任を感じ続けてきたと言います。
事故のあと市役所に入った職員が全体の30%を超えるなか、明石市は21日、若手職員に事故の教訓を伝えようと研修会を開き、松浦課長が講師を務めました。松浦課長は、事故を直接知らない職員たちに当時の写真を見せながら、市民の安全を守る高い意識と、危険を未然に防ぐ想像力を持ってほしいと語りかけました。
そして、若手職員たちと現場を訪れて遺族の話を聞き、事故の再発防止を誓いました。
松浦課長は「事故を知る人間が伝え続け、世代を超えて教訓を生かしていくことが、遺族の思いに応えることだと思います」と話していました。
この事故では、警備を担当した警察官や花火大会を主催した明石市の職員など合わせて5人が、業務上過失致死傷の罪に問われ、有罪判決を受けた一方、検察審査会の議決で強制起訴された明石警察署の元副署長は、今月、最高裁判所が上告を退け、時効を理由に裁判を打ち切る「免訴」の判決が確定しました。
事故から15年になった21日夜は、発生時刻の午後8時45分に合わせて、遺族や市の職員などが現場で犠牲者を追悼しました。
職員の1人で、総合安全対策局の松浦真也課長(45)は、当日、見物客の誘導に当たりました。花火大会の計画書などは今も手元に残したままで、この15年間、事故を防げなかった責任を感じ続けてきたと言います。
事故のあと市役所に入った職員が全体の30%を超えるなか、明石市は21日、若手職員に事故の教訓を伝えようと研修会を開き、松浦課長が講師を務めました。松浦課長は、事故を直接知らない職員たちに当時の写真を見せながら、市民の安全を守る高い意識と、危険を未然に防ぐ想像力を持ってほしいと語りかけました。
そして、若手職員たちと現場を訪れて遺族の話を聞き、事故の再発防止を誓いました。
松浦課長は「事故を知る人間が伝え続け、世代を超えて教訓を生かしていくことが、遺族の思いに応えることだと思います」と話していました。