コマツ(コード:6301)が米国のウィスコンシン州に本社を置く鉱山機械メーカー、ジョイ・グローバル(ティッカーシンボル:JOY)を一株当たり28.30ドルで買収します。買収総額はジョイの抱える負債8.5億ドルを含めると37億ドルになります。
買収後もジョイ・グローバルは同社のブランドである「JOY」、「P&H」などを使い続けます。またジョイ・グローバルのウィスコンシンの本社もコマツのグローバル・オペレーションならびにカスタマー・サポート拠点として都合が良いので、残します。
2010年11月にコマツのライバル、キャタピラーがビュサイラスを買収し、鉱業機械を強化しました。その時、Market Hackでは下のような記事を書きました。
コマツはジョイ・グローバルを買収するのか?
その記事のポイントは、コマツとジョイ・グローバルは、製品のオーバーラップが全く無いという点です。
建設機械や鉱業機械は、消耗品や故障に対するサービス網が重要になります。するとコマツが鉱業機械に参入しようとすると、それらを提供するサービス網を構築する必要が出ます。もちろんコマツはすでにグローバルに事業を展開しているのですが、鉱業機械が使用される地域と建設機械が使用される地域は、かなり違います。
ちなみにジョイ・グローバルの顧客は下のグラフのようになっています。

地域別では、こうなっています。

サービス網が提供している役務や消耗品の内容は、こうなっています。

鉱業機械の市場は中国経済の鈍化の影響を受けて暗転していますが、今後、ゆっくり回復する見込みです。

その意味でも今、ジョイ・グローバルを買収するということは、サイクルのボトムでの買収を意味します。

買収後もジョイ・グローバルは同社のブランドである「JOY」、「P&H」などを使い続けます。またジョイ・グローバルのウィスコンシンの本社もコマツのグローバル・オペレーションならびにカスタマー・サポート拠点として都合が良いので、残します。
2010年11月にコマツのライバル、キャタピラーがビュサイラスを買収し、鉱業機械を強化しました。その時、Market Hackでは下のような記事を書きました。
コマツはジョイ・グローバルを買収するのか?
その記事のポイントは、コマツとジョイ・グローバルは、製品のオーバーラップが全く無いという点です。
建設機械や鉱業機械は、消耗品や故障に対するサービス網が重要になります。するとコマツが鉱業機械に参入しようとすると、それらを提供するサービス網を構築する必要が出ます。もちろんコマツはすでにグローバルに事業を展開しているのですが、鉱業機械が使用される地域と建設機械が使用される地域は、かなり違います。
ちなみにジョイ・グローバルの顧客は下のグラフのようになっています。
地域別では、こうなっています。
サービス網が提供している役務や消耗品の内容は、こうなっています。
鉱業機械の市場は中国経済の鈍化の影響を受けて暗転していますが、今後、ゆっくり回復する見込みです。
その意味でも今、ジョイ・グローバルを買収するということは、サイクルのボトムでの買収を意味します。