「THAAD、北朝鮮側に固定…レーダー探知網に中国は含まれず」

「THAAD、北朝鮮側に固定…レーダー探知網に中国は含まれず」

2016年07月19日13時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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韓国国防部出入り記者団が18日、グアムに駐留する高高度ミサイル防衛(THAAD)体系運用部隊を訪問した。米軍がTHAAD運用部隊をメディアに公開したのは初めて。この日の訪問は韓国国防部の要請で実現した。THAADレーダーから出る電磁波の測定は、忠清(チュンチョン)地域に配備されたグリーンパインレーダーの電磁波測定方式と同じように進行された。(写真=米第36飛行団)
  高高度ミサイル防衛(THAAD)体系を運用中の米軍関係者は18日、THAADの安全距離について「レーダーを傾ける角度と設置高度によって変わる」と述べた。2012年に米陸軍が出した教範には安全距離を3.6キロと明らかにしたが、最近、韓米はTHAADレーダーの安全距離を100メートルと述べて論議を呼んだ。以下は国防部記者団とグアムでTHAADを運用している米軍関係者の問答。

  --THAADは北朝鮮のミサイルを正確に迎撃できるのか。

  「THAADは他の弾道ミサイル防衛体系より高い迎撃率を保有する。11回の迎撃実験ですべて成功した」

  --THAADの安全距離は2012年の米陸軍教範によると3.6キロとなっているが。

  「いま話した教範はレーダーの高度やレーダーを傾ける角度を反映していないものだ。慶尚北道星州(ソンジュ)と似た地形の高度350メートルの高度を例に挙げよう。レーダーから100メートル離れれば359メートル下は安全だ。民家には100メートルの外で被害を与えないということだ」

  --THAADのレーダーは中国を探知できるのか。

  「THAADの韓半島防御任務を成功させるには空中の特定地域を指向しなければいけない。特定地域(北朝鮮)に中国は含まれていない。レーダーを構成するのは冷却装置、発電機など5つだ。発射台もともに移動しなければいけない。THAADは他の体系のように回転する能力がなく、物理的に移動させなければいけない。他のところを指向するには長い時間がかかる」

  --THAADが星州以外の地域に配備される可能性もあるのか。

  「決定された場所から他の場所に移動するのは、同盟の決心で(韓米双方が決定してこそ)可能だ。安全区域、北朝鮮の脅威を想定しなければならないため、精密な手続きが必要だ。こうした点を総合して選択した地域が星州だ。星州が軍事的に最も効用性が高い」

  --首都圏の防御も難しいのに、星州はなぜ効用性が最も高いのか。

  「専門家は基準を持ってTHAAD基地を選定した。星州が作戦運用効果、防御範囲、安全、環境、健康などを考慮する場合、最も適している。しかし基地が細部的になぜ作戦効果があるかは話せない。THAADは弾道ミサイル防衛ネットワークの一部だ。韓国防御のためにはTHAADのほかに(グリーンパインレーダーなど)さまざまな体系を運用するのが必須だ」
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  • 韓国国防部出入り記者団が18日、グアムに駐留する高高度ミサイル防衛(THAAD)体系運用部隊を訪問した。米軍がTHAAD運用部隊をメディアに公開したのは初めて。この日の訪問は韓国国防部の要請で実現した。THAADレーダーから出る電磁波の測定は、忠清(チュンチョン)地域に配備されたグリーンパインレーダーの電磁波測定方式と同じように進行された。(写真=米第36飛行団)
  • 電磁波の最高値は0.0007ワット毎平方メートルで、許容基準値の0.007%だった。測定機の電磁波が0.0006ワット毎平方メートルを表示している。(写真=米第36飛行団)