がん患者の「5年相対生存率」 推計で62.1%に
国立がん研究センターは、がん患者の命を治療によってどのくらい救えたかを示す「5年相対生存率」を最新のデータで推計したところ、62.1%になると発表しました。
「5年相対生存率」は、がん患者を治療によってどのくらい救えたかを示すもので、特定の年齢の日本人が5年後に生存している確率を100%とした場合に、同じ年齢のがん患者が治療後に何%生存しているかという形で示します。
今回は、国立がん研究センターが全国21の府と県で平成20年までの3年間に、がんと診断された患者64万4000人余りのデータを基に推計しました。
その結果、すべてのがんでの5年相対生存率は、男性が59.1%、女性が66%で、男女合わせると62.1%でした。3年前の58.6%と比べると3.5ポイント上がっていますが、これは前立腺がんや乳がんなど予後のよいがんになる人が増えたことが理由として考えられるということです。
がんの種類ごとに生存率の高い順で見ますと、男性では、前立腺がんが最も高く97.5%、次いで皮膚がんが92.2%、甲状腺がんが89.5%、膀胱がんが78.9%、喉頭がんが78.7%などとなっています。
また、生存率の低い順に見ますと、男性では、すい臓がんが最も低く7.9%、次いで胆のうがんなどが23.9%、肺がんが27%、脳腫瘍などが33%、肝臓がんなどが33.5%などとなっています。
一方、女性で見ますと、生存率が最も高いがんは甲状腺がんで94.9%、次いで皮膚がんが92.5%、乳がんが91.1%、子宮体がんが81.1%、喉頭がんが78.2%などとなっています。
また、生存率が低い順に見ますと、すい臓がんが最も低く7.5%、次いで胆のうがんなどが21.1%、肝臓がんなどが30.5%、多発性骨髄腫が36.3%、脳腫瘍などが38.6%などとなっています。
さらに、すべてのがんについて、診断時にがんが1つの臓器の中でとどまる場合の5年相対生存率は男女合わせて90.4%だったのに対し、周囲の臓器に進行した場合は55.1%、血液などに乗って転移した場合では13.6%と、早期に発見するほど生存率が高くなっていました。
国立がん研究センターの松田智大全国がん登録室長は「今後、がんの種類ごとに詳しい分析を進め、治療法が改善されているのかなど分析をしていきたい。各都道府県は、がんの死亡のデータなどと合わせ、がんの医療体制を検証する参考にしてほしい」と話しています。
今回は、国立がん研究センターが全国21の府と県で平成20年までの3年間に、がんと診断された患者64万4000人余りのデータを基に推計しました。
その結果、すべてのがんでの5年相対生存率は、男性が59.1%、女性が66%で、男女合わせると62.1%でした。3年前の58.6%と比べると3.5ポイント上がっていますが、これは前立腺がんや乳がんなど予後のよいがんになる人が増えたことが理由として考えられるということです。
がんの種類ごとに生存率の高い順で見ますと、男性では、前立腺がんが最も高く97.5%、次いで皮膚がんが92.2%、甲状腺がんが89.5%、膀胱がんが78.9%、喉頭がんが78.7%などとなっています。
また、生存率の低い順に見ますと、男性では、すい臓がんが最も低く7.9%、次いで胆のうがんなどが23.9%、肺がんが27%、脳腫瘍などが33%、肝臓がんなどが33.5%などとなっています。
一方、女性で見ますと、生存率が最も高いがんは甲状腺がんで94.9%、次いで皮膚がんが92.5%、乳がんが91.1%、子宮体がんが81.1%、喉頭がんが78.2%などとなっています。
また、生存率が低い順に見ますと、すい臓がんが最も低く7.5%、次いで胆のうがんなどが21.1%、肝臓がんなどが30.5%、多発性骨髄腫が36.3%、脳腫瘍などが38.6%などとなっています。
さらに、すべてのがんについて、診断時にがんが1つの臓器の中でとどまる場合の5年相対生存率は男女合わせて90.4%だったのに対し、周囲の臓器に進行した場合は55.1%、血液などに乗って転移した場合では13.6%と、早期に発見するほど生存率が高くなっていました。
国立がん研究センターの松田智大全国がん登録室長は「今後、がんの種類ごとに詳しい分析を進め、治療法が改善されているのかなど分析をしていきたい。各都道府県は、がんの死亡のデータなどと合わせ、がんの医療体制を検証する参考にしてほしい」と話しています。