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2016.7.20 05:02(3/3ページ)

ロシア、リオ追放も…ソチで検体すり替え、国ぐるみのドーピング断定

ロシア、リオ追放も…ソチで検体すり替え、国ぐるみのドーピング断定

2014年2月、ソチ五輪の選手村入村式でのプーチン大統領(右)。この陰で各種工作が行われていたのか (共同)

2014年2月、ソチ五輪の選手村入村式でのプーチン大統領(右)。この陰で各種工作が行われていたのか (共同)【拡大】

 ロシアはソチ五輪で金メダル13個など33個のメダルを獲得し、金3個だった10年バンクーバー五輪から躍進。今回の不正は米メディアが5月にモスクワ検査所の元所長の証言を報じ、発覚した。

 すでにロシアは国際陸連から資格停止処分を受け、リオ五輪の陸上にチームでの参加を禁じられている。IOCは19日に緊急理事会を開き、処分決定は陸上の問題に関するスポーツ仲裁裁判所の裁定が出る21日以降に先送りすると発表した。プーチン大統領は報告の客観性を疑問視し「スポーツへの政治介入」に当たるとして反発しているが、全競技で参加できなくなる可能性もある。

★モスクワ五輪とロサンゼルス五輪VTR

 1980年モスクワ五輪では、ソ連軍のアフガニスタン侵攻に対する制裁措置として、米国のカーター大統領がボイコットを表明。日本は多くの選手らが参加を訴える中、不参加を決定。64の西側諸国が不参加となり、全204種目中でソ連が80個、東ドイツが47個という大量の金メダルを獲得した。84年ロサンゼルス五輪は前回大会の報復として、ソ連や東欧諸国など16カ国がボイコット。米国が221種目中83個の金を獲得。日本は10個の金を取った。

WADA調査チームの報告書のポイント

 ▼ロシア・スポーツ省が不正を主導 ▼モスクワの検査所で検査結果を虚偽報告する手法が横行 ▼夏冬問わず、大半の競技の選手が恩恵 ▼外部の監視があったソチ五輪では検体すり替え

  • 2015年の世界大会でのロシアのシンクロチーム。この大会でも不正があったと断定された
  • IOCのバッハ会長も厳しい姿勢を打ち出した(AP)
  • ロシアの国ぐるみのドーピング違反隠しの手法
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