「車がないと地方では生活できない」は今後ガセネタになる。
2016/07/20
地方移住の時の大きなハードルになるものの代表格。それが車の所有です。
地方に移住して生活コストを下げたいけど、車を所有するとなるとちょっと…
なんて方も多いのではないでしょうか?でも、本当に「車がないと地方で生活できない」んでしょうか?車なしで生活する方法はないんでしょうか?
目次
地方は公共交通機関が一切利用できないエリア?
まず、それを語る上で重要なのは、「公共交通機関(タクシーも含めます)が利用できるかどうか」です。
- 電車
- バス
- タクシー
が一切利用できないエリアであれば、「車は必要だ」と言えるでしょう。ただ、初めての移住で、そういうエリアを選ぶ人も多くはないはずです。
「えいっ!お、〇〇村ってところか〜、よし!ここに移住しよう!」
なんて、ダーツの旅のように移住先を決める人もほとんどいないだろうし、何かしらの公共交通機関を利用して行けるエリアを移住先として選ぶでしょう。移住前に下見もするはずなので。
よって、「地方で生活するには車が必要かどうか」の「地方」を「何かしらの公共交通機関が利用できるエリア」として話を進めます。
車が必要な時はどんな時か?
あなたはどんな時に車に乗りますか?そして、どんな時に車が必要だと思いますか?
- 仕事に行く時?
- 食材を買いに行く時?
- 遊びに行く時?
- 病院に行く(通院する)時?
- 何かしらの支払いをする時?
こんなところでしょうか。でも、本当にこのために車は必要なんでしょうか?すべて、車がないとできないことなんでしょうか?
ここで考えるべきことは、「代替案があるか?」と「急を要するか?」です。
車がなくてもできることであれば車は必要ないし、急いでやらなくてもいいもの(事前にわかっているもの)であれば公共交通機関を利用すればいいだけです。
代替案
- 仕事→「在宅ワーク」として家で働く
- 食材→ネットスーパー・通販を利用する
- 支払い→インターネットバンキング、口座振替
急いでやらなくてもいいもの(事前にわかっているもの)
- 遊びに行く→バス
- 通院→バス、タクシー
車が本当に必要になる時はない
これは、僕が移住して実際にわかったことですが、「代替案がなく、急を要するもの」はありませんでした。
- 出産
- 大怪我
などで病院に行かなければいけない時も、「タクシーや救急車の利用」が代替案になります。
事前に「妊婦だ」と伝えておけばサポートしてくれるタクシー会社も多いので、安易に救急車を利用することもありません。
よって、「車がないと地方では生活できないのか?」の答えは「そんなことない」でした!
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以上!
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車の所有の本当の目的は「安心感を所有する」こと
もちろん、こんなところで終わりませんよ。これはただの「事実」であって、「実際的な答え」ではないからです。
先述のように、車がなくても地方では生活できます。車を所有しなくても生きていけます。ただ、「車がない」というのは、心理的にダメージが大きいです。
というのも、これに関しては、僕が一番よくわかるんです。
僕は移住した(移り住んだ)ものの、移住先は実家です。最寄り駅まで徒歩で2時間以上かかる最悪の立地条件ながら、たまに車をシェアさせてもらえる状況です。
その回数は月に0回〜数回ですが、これが一生0回だと考えると、「不安ではない」というのが嘘になります。
つまり、地方における「車の所有」は、「安心感を所有する」ということです。それが実際的な答えです。
- 5分おきにやってくる電車・バス
- 数分歩けば乗れるタクシー
これと同等の安心感といえばわかりやすいでしょうか?
ライドシェア(配車サービス)・完全自動運転車で地方は変わる
しかし、以前にも言及しましたが、ライドシェア(配車サービス)・完全自動運転車が地方でも当たり前になれば、いよいよ「車がないと地方では生活できない」がガセネタになります。
「そもそも人がまったくいない地域」であれば話は別ですが、公共交通機関が利用できるということは「人はいる」はずなので、文化が普及する余地が十分にあるからです。
5分おきにやってくる「無人で走り回る完全自動運転車」なんかも将来的に普及するでしょう。
ちなみに、現時点でこれを体現することもできます。移住した先の「普段あまり車に乗らない人」に車を借りるとか、乗せてもらうとか。
1日自動車保険(ちょいのり保険)のような保険もあるので、何かあった時でも安心です。
まとめ
現時点では、「車がなくても地方で生活できる」のは事実ですが、実際的ではありません。
そして、将来的には、「完全自動運転車」や「ライドシェア(配車サービス)」によって、本当の意味で「車がなくても地方で生活できる」ようになります。
これはもう予定調和な未来なので、「地方に移住したいけど、不便なのは絶対に嫌だ」という方はもう少し待っていてくださいね。