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韓国ファッションの中心地東大門、中国人バイヤーがうれしくない理由(1)
2016年07月19日10時36分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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15日深夜、ソウル・東大門の卸売商街で顧客が商品を見ている。彼らの大部分は中国のバイヤーだ。床にあらかじめ注文したサンプルが積まれている。 |
12日に韓国貿易協会が開催したセミナーでTモールグローバルのアルビン・リウ代表は「昨年4月にオープンしたTモール韓国館に現在600余りの韓国ファッションブランドが出店しているが、年成長率が50~60%に達する。韓国のファッションが化粧品人気の後に続くだろう」と話した。Tモールグローバルは中国のアリババグループが運営するオンラインショッピングプラットフォームだ。
Kファッション人気の明暗はソウル・東大門(トンデムン)卸売商街ではっきりと分かれる。東大門で韓国商品をサンプルとして購入し、大規模に再生産する中国衣類バイヤーが急速に増えたのだ。競争力のある韓国人デザイナーのKファッションが「コピー品」に変わり中国の模造品と競争しているのが現実だ。
15日午前1時の東大門卸売商街。ここには30カ所余りの商店街に3万5000余りのアパレルショップが集まる「Kスタイルの産室」だ。この日会ったキム・オクキョンさん(32)はAPMラックス商店街で3年にわたり「ブロッキング」というブランドを運営している。
キムさんは「中国人のお客が90%以上。毎週日曜日に1回ずつ新商品が出てくるがその時ごとに来ては商品を買って行く」と話す。キムさんは「東大門はショップごとに作る服のスタイルがみんな違い、中国のお客も自分の好みの店を行きつけにしている。繁忙期には新商品のうちヒット商品が2~3種類が出れば1日に500~600枚は注文が入る」と話した。
他のショップも状況は似ている。東大門の卸売商品の75%が海外に出て行くが、ほとんどが中国人客だ。同じ商店街で「ドリン」を運営するパク・ジョンフンさん(仮名)は「以前の中国人は赤や黄色の派手な色使いの服ばかり求めていたが、最近は好みがますます韓国のファッションスタイルと似てきている。うちだけでも新製品が1週間に5種類ずつ、1カ月なら20種類以上出るが、中国業者にとっては世界で最も早くホットな宝の山だ」と話した。
業界によると東大門で1日に登場する新商品は実に2万~3万種類に上る。デザイナー1万人余りを含め東大門の従事者15万人余りが2万カ所の生産工場と協業しているが、製品企画からデザイン、製作、流通まで2~3日で1サイクルが回る。2週間に1回の割合で新商品が出る「ZARA」「ユニクロ」「H&M」など世界的なファストファッション(SPA)ブランドよりはるかに速い「韓国型SPA」システムだ。
問題は東大門発のKファッションが中国のアパレル業者にコピーされ、中国内で品質とデザインが劣る商品として流通している点だ。Kファッションのイメージが下落するだけでなく、収益面でも「原本は韓国が作り付加価値は中国が持っていく」という言葉が出る。
中国人バイヤーのAさんは「2週間に1回ずつ東大門に来るがスタイルを真似て(中国の)オフラインとオンラインの両方で販売している。韓国のオンラインモールでコーディネートしたものを見てそのまま売れば人気がとても良い」と話した。
韓国ファッションの中心地東大門、中国人バイヤーがうれしくない理由(2)