[PR]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、宇宙船を模した外部と行き来できない閉鎖環境に2週間滞在する試験への参加者の募集を始めた。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士のストレスを客観的に測る手法を見つけることが目的で、参加者には協力費38万円が支給される。

 試験は9月実施予定で2月に続き2回目。前回は8人の募集に4400人以上が応募した。研究責任者の古川聡・宇宙飛行士は「宇宙に興味がある人が潜在的に多かった」と話した。

 募集は今回も8人で、20~55歳までの健康な男性が対象。書類選考と面談で選ばれた参加者は9月13日から26日までの2週間、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)にある大型バス2台分ほどの広さの訓練施設に滞在。ISSと同様、外出や外部との自由な連絡が制限される中、ディベートやロボット作製、パソコン作業などの課題をこなす。

 その間に医師が血液、唾液(だえき)、尿などの数値や作業速度、声や表情などの数十の項目を測定。ストレスの指標を見つける。

 JAXAは年度内に最大であと2回公募するという。応募は8月3日まで。専用サイト(http://www.jcvn.jp/jaxa02/別ウインドウで開きます)で行っている。(香取啓介)