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【ビジネス解読】
中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は大丈夫なのか? 待遇悪すぎ人材集まらず 韓国人副総裁は不祥事でいきなり退場…
ちなみに、フィリピンのマニラに本部があるADBは、職員の住居費と国際学校の学費全額を支援している。米ワシントンDCにあるIMFは国際学校の学費を支援する。
子供を学校に通わせている専門家らが、AIIBに手を挙げない理由はここらへんにありそうだ。
◇
AIIBの人事関連のつまずきはまだある。今月、創設メンバー国の韓国が副総裁職を失うことになったのだ。
出資比率で中国、インド、ロシア、ドイツに続く5番目の地位を占める韓国は、副総裁(5人)の一角に洪起沢(ホンギテク)・韓国産業銀行会長を送り込み、洪氏は投資リスク管理担当の副総裁(CRO)を務めてきた。
しかし韓国造船大手の粉飾事件の余波が洪氏にもおよび、同行会長時代の責任を問われた洪氏はこのほど副総裁の休職に追い込まれた。
洪氏は朴槿恵大統領の経済ブレーン。中国側の強い圧力があったとも報じられている。経営モラルが疑われる不祥事によるAIIB開業後わずか半年での洪氏の「退場」は、中韓関係に影響する可能性も指摘されており、AIIBの先行きに影を落とす恐れもある。
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