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中国の美的集団がドイツのロボット大手を買収 クーカ社の株85%確保
中国家電大手の美的集団は21日までに、ドイツの産業用ロボット大手クーカに対する株式公開買い付け(TOB)で、クーカ株の約72%を取得したと発表した。既に取得していた株と合わせると、保有比率は85.7%に達した。圧倒的な筆頭株主として支配力を強める。
クーカは日本の安川電機やファナックなどと並び産業用ロボットで世界四大メーカーの一角を占めている。美的は先端技術の吸収を加速させるとみられ、日本勢の経営戦略にも影響しそうだ。
美的は最大40億ユーロ(約4700億円)を投じて持ち株比率を30%超に引き上げることを目指していた。ドイツでは技術流出を懸念する政治家などが美的による買収に反対していたが、クーカの経営陣は買収提案を受け入れる方針を示していた。