労基署の許可なく医師ら当直勤務
千葉県がんセンター(千葉市)など千葉県立の全6病院で、労働基準法に定められた労働基準監督署の許可がないまま、医師や看護師に夜間、休日の当直勤務をさせていることが21日、県への取材で分かった。
厚生労働省は当直の勤務内容について、原則として「待機や病室巡回など軽い労働」に限定している。だが実際は人員不足で、頻繁に急患の対応などを求められるケースが多く、病院が適切な当直態勢を取れないことなどが背景にある。
無許可では国のチェックが及びにくく、労働組合「全国医師ユニオン」の植山代表は「医師らの過重労働につながる恐れがある。他の病院でもあり得る」と指摘している。