07月21日 09時24分
愛知県東海市の埋め立て地にある民間業者のリサイクルセンターの敷地から、マヒやめまいなどの中毒症状を引き起こすヒ素などの有害物質が国の基準を超えて検出されました。周辺の住民からの健康被害の報告はありませんが、愛知県は業者からの報告を受けて監視を続けることにしています。
有害物質が検出されたのは、昭和57年に完成した東海市新宝町の埋め立て地にある汚染土壌の処理を請け負う民間業者のリサイクルセンターの敷地です。
民間業者が、ことし2月から敷地内の4か所で土壌を採取して調べたところ、全ての地点からマヒやめまいなどの中毒症状を引き起こすヒ素が国の基準を超えて検出され、このうち最も濃度が高かったのは深さ2メートルまで掘り下げたところで、基準の1.7倍だったということです。
また、敷地内の別の2か所で地下水を調べたところ、1か所で国の基準を超えるヒ素とホウ素、それにフッ素が検出され愛知県に報告しました。
周辺の住民からの健康被害の報告はないということです。
汚染の原因について愛知県は「有害物質が地中で検出されていることから埋め立て用に運ばれた土が汚染されていた可能性がある」と話しています。
愛知県は、今後も、民間業者に監視を続けさせ報告を受けることにしています。
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