中国 人権派弁護士ら4人 国家転覆罪で起訴へ

中国 人権派弁護士ら4人 国家転覆罪で起訴へ
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中国の検察当局は、去年から拘束していた人権派弁護士や民主活動家など4人を国家を転覆しようとした罪で起訴することを決めたと発表し、習近平指導部としては、政府批判につながりかねない市民活動を、抑え込みたいねらいがあるものとみられます。
中国では去年7月以降、生活に問題を抱えて政府に陳情活動を行う市民などを、積極的に支援していた人権派の弁護士や活動家など200人以上が、警察当局に一斉に調べられたり、拘束されたりして、今も著名な女性弁護士の王宇氏を含め20人余りが拘束されています。
このうち、王宇氏らが所属する弁護士事務所の主任弁護士を務めていた周世鋒氏や民主活動家など、合わせて4人について、天津の検察当局は、きのう(15日)国家を転覆しようとした罪で起訴することを決めたと発表しました。
中国の刑法では、国家を転覆しようとした罪は、転覆行為の首謀者として認められた場合、最も重くて無期懲役が科されます。
習近平指導部としては、市民から多くの支持を集めている弁護士らの刑事責任を追及する姿勢を強調することで、政府批判につながりかねない市民活動を、抑え込みたいねらいがあるものとみられます。