米テスラモーターズ 電気自動車開発拡大などの方針

米テスラモーターズ 電気自動車開発拡大などの方針
アメリカの電気自動車メーカー、テスラモーターズが、10年ぶりとなる長期計画を発表し、電気自動車の開発をバスやトラックにも拡大するほか、自動運転の開発を一層進める方針を明らかにしました。
テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは20日、「マスタープラン」と名付けた自社の長期的な計画をホームページで発表しました。
このなかで、電気自動車の開発をこれまでの乗用車に加えて、バスやトラックにも拡大する方針を明らかにしました。都市交通や物流にも電気自動車を普及させ、環境にも貢献できるとしています。
テスラを巡っては、アメリカで自動運転の機能を使っていた車が、トレーラーに衝突する死亡事故が起きたことから、機能を無効にするよう求める声が一部から出ています。
これに対してマスタープランでは、将来人が運転するより10倍安全にすることを目標に自動運転の開発を一層進め、いずれ自社のすべての車に自動運転の機能を搭載したいとしています。
さらに完全な自動運転が実現すれば、1台の車を複数の人が利用して有効活用できるとして、都市部で「ライドシェア」の事業に乗り出す構想も明らかにしました。
テスラは、10年前にもマスタープランを示していますが、会社が急成長して影響力を増したなかで発表された今回の計画には、投資家などが大きな関心を寄せています。