連続テレビ小説 とと姉ちゃん(94)「“あなたの暮し”誕生す」 2016.07.21


(花山)分かったんだ。
(常子)簡単に作れる洋服ですか?ああ!
(三姉妹)え〜!型紙は使わないんですか?
(美子)これじゃまるで着物じゃないですか。
黙って見ていろ。
よし。
これでおしまいですか?お母さんご協力願えますか?
(君子)はい。
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(花山)まず2枚の布地を縫い合わせる。
つながった布地を二つに折って腕を通す分だけ余白を作って両脇を縫い合わせる。
(君子)花山さん次は?お母さんありがとうございます。
これで出来上がりです。
まあ…。
(鞠子)え〜!わぁ…。

(花山)これが直線裁ちだ。
直線裁ち?
(花山)うん。
布を直線に切るだけなので型紙も要らないし布地の無駄も出ない。
1反の布地からワンピースなら3着分も作れる。
布地を直線に縫うだけなので難しい技術もいらないし夏物なら2時間もあれば完成する。
すごい!こんな便利な方法どうして今まで秘密にしてたんですか?昨日思いついた。
散髪をしている娘に新聞をかぶせていたのを見てね。
(一同)へえ〜。
そもそも直線裁ちとは和服の作り方なんだ。
ああ…確かに和服と同じように体の線にも沿い過ぎずにゆったりとしているのでとても着心地がいいです。
それにこのひもで腰を結べば…。
くびれも出来て美しいシルエットになりますし日本人の体型に合ってますね。
確かに…。
これなら私にも着られるわ。
フフフ。
はい。
簡単でかつ無駄のないこの直線裁ちがこの国の衣服不足に役立つと思うんだ。
和服で洋服を作るんだよ!ほら!これで創刊号の目玉企画が決まりましたね。
すばらしいわ。
みんなあっと驚くわね。
じゃあ試着品をたくさん作ってこの絵を雑誌に載せて…。
(花山)愚か者!載せるのは絵ではなく写真だ!写真?写真記事も売りの一つにしようと考えている。
「視覚に訴えるべき」とは以前伝えたな?はい。
写真であれば明確に伝えていく事ができると思わないか?確かに。
ですが…写真を載せるとなるとお金が…。
それは君がなんとかする問題だ。
金は雑誌が売れればいいだろう。
売れない事を考えて作るやつがあるか。
分かりました。
ではすぐにモデルを用意してくれ。
モデル?我々の服を着てもらい写真を撮る。
この雑誌の顔になる存在だ!
(鞠子美子)はい。
その前にこれを教えたい人がいるんですが…。
常子は綾たちに反物もしくは浴衣を持ってくるよう呼びかけたのです

(一同)わぁ〜。
(弓子)きれいねえ。
この直線裁ちであれば1反の布地からワンピース1着ブラウス4着の計5着の洋服を作る事ができるんです。
そしたら洗濯だって…。
(綾)5着?
(艶子)いいわねえ弓子は。
(弓子)えっ?あたいなんか縫ってもらおうにも余分の布地すらないよ。
(梢)私らだって。
ねえ?そうよ。
ご安心あれ。
実はこの方法着物からでも作る事ができるんです。
(一同)えっ?着物をほどいて作れば1枚の着物から3着の洋服が作れます。
(さくら)すごいじゃない!本当なの?もちろん。
試してみます?是非!これで頼みます。
はい。
(お蝶)私も頼むよ。
はい。
私もお願い。
はい。
あたいは…この浴衣しかない。
しかたない。
脱ぐからすぐにやっとくれよ。
(一同)ちょっとちょっと!男の方もいますから…。

(綾)お待たせしました。
今日は疲れているだろうからこれくらいにして残った布地の分はまた今度。
あっ皆さんあの…これからはご自分で…。
あぁそうだね。
これだったら私たちにも作れそうだもの。
そのための直線裁ちですから。
同じ着物で店に出なくて済みますね。
臭いの心配もなくなるよ。
これでどんどんお客がつくねえ!艶子はどうだろう…。
そんなぁ…。
(笑い声)ありがとうね。
こんな便利な事教えてくれて。
いえ。
じゃあ早速お店出てみよう。
私も。
あたいも。
今日は混みそうだねえ!
(笑い声)どう?似合ってるかしら?うん。
とっても。
こんなに晴れやかな気持ちになったの本当に久しぶりだわ。
私も。
そんな綾さんの顔見られたの久々だわ。
何だかね忘れてはいけない事だと思ったわ。
どんなに惨めでもおしゃれしたいって気持ちだけは。
うん。
どんなに悲しくても…うん。
むしろそんな時こそおしゃれしたいって思えればきっとほら明日をもっと明るくしてやろうって思えるんじゃないかしら。
うん。
ありがとう。
すみません花山さん。
随分時間を…。
すぐにモデル探ししてきます。
いやその必要はなくなったぞ。
えっ?じゃあいくぞ!はい!ほらもっと自然に笑って。
自然に!もっと自然にだ!
(ため息)一回止めよう。
多少は覚悟していたがこれは素人以下だぞ。
すみません…。
あの…本当に私たちでいいんでしょうか?何だ?おじけづいたのか?我々が作る雑誌は庶民のための雑誌だ。
雑誌を手に取ってもらっても写真に写るモデルが明らかに自分の住む世界と違う人だったら着ている服に共感してもらえないだろう。
市井の人間が着てこそ直線裁ちの服のよさは伝わるってもんだ。
そのとおりだとは思うのですが顔がこわばってしまって。
それは君たちの問題だ。
どうすればうまく笑える?笑え。
それができたらとっくにやってます。
ただアガっているだけです。
時間がたてば…。
もう2時間だぞ。
いつなんだ?その時は。
ねえお母さん!えっ?ククク…。
(花山)ほら笑え!
(手をたたく音)
(ノック)
(水田)失礼します。
あっ水田さん。
(花山)動くな!まだ終わってないぞ。
すみません…。
君水田というのか。
あっはい!何しに来た?撮影中だぞ。
いやえっと僕…。
撮影の邪魔をしないでくれ。
ほら集中しろ集中!素早く!あ…水田さんいつもお世話になっております。

(花山)もっと自然に笑って。
え?あっええと…。

(花山)自然に!あっ常子鞠子美子の母です。
え〜っ!鞠子さんのお母さん…。
あ〜っ!あっ…。
ごめんなさい!すみませんすみません!私の言葉が聞こえなかったのか?すすす…すみません!すみません。
(一同)あっ!おおいいぞ。
(水田)すみませんすみません。
そのままでいいぞ。
そのまましゃべり続けなさい。
そのままやりなさい。
うん。
(水田)アイタタタ…。
君水田君といったな?はい。
今日のところは感謝する。
へっ?いいぞそのまま…そのままでいいぞ!水田君…水田君!水田君!はい!踊りたまえ。
お…踊る?踊りたまえ!踊りというのはちょっと…。
(花山)早く踊れ!
(水田)あっ!あ〜っ!
(シャッター音)
こうして創刊号の目玉企画である「直線裁ち」の記事が完成しました
今日はごめんなさい。
すっ転んでしまって。
いえ。
おかげで緊張が解けたのでよかったです。
そう言って頂けると救われます。
けどうちで働きたい気持ちをまだ持っていて下さるのならもっと有能なところを売り込んでいかないと。
はぁ…そうですよね。
もっとしっかりして下さいね。
はい。
まり姉ちゃん!何してるの?あっはい。
常子さん。
いいかい?はい。
どうかな?かわいらしい。
これを表紙にしてみないか?驚くのは分かる。
女性誌の表紙なら普通きれいな女の人の写真かイラストだからね。
だが…。
いいですね花山さん。
私たちが目指す豊かな暮らしがここにあるような気がします。
ならば結構。

常子と花山が目指した庶民の暮らしを少しでもよくするための雑誌がいよいよ完成を迎えます
生字幕放送でお伝えします2016/07/21(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(94)「“あなたの暮し”誕生す」[解][字][デ]

花山(唐沢寿明)が思いついた「直線裁ち」という方法を目玉に創刊号を作る常子(高畑充希)たち。綾(阿部純子)とモデルとなり写真を載せ、雑誌は完成へ近づいていく…。

詳細情報
番組内容
花山(唐沢寿明)が思いついたのは、「直線裁ち」という方法だった。型紙も難しい技術もいらないこの方法は、着物をほどいた布から洋服を作ることができる画期的なやり方だった。この企画を目玉に創刊号を作ろうという常子(高畑充希)たち。できるだけ写真を交えて掲載した方がよいという花山のアイデアを採用し、常子は鞠子(相楽樹)や綾(阿部純子)と自らがモデルとなる。常子たちの作る雑誌は少しずつ完成へと近づいていた…
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,相楽樹,杉咲花,佐藤仁美,阿部純子,伊藤淳史,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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