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岐阜 美濃市で伝統の虫送り

07月21日 18時59分

岐阜 美濃市で伝統の虫送り

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わらで作った人形を先頭に地域の人たちが集落を練り歩いて豊作を願う伝統の「虫送り」が岐阜県美濃市で行われました。
美濃市御手洗地区の「虫送り」は江戸時代末期から続く、梅雨明け時期の伝統行事で、市の無形民俗文化財に指定されています。
この地域には、源平の合戦で敗れた平家方の武将、斎藤実盛の怨霊が、稲を食い荒らす害虫のウンカになったという言い伝えがあり、実盛の人形を作って霊を慰めます。
21日は、まず、地域のお年寄りたち20人あまりが編んだわらに紙の着物を着せて、50センチほどの大きさの実盛と、その奥方ら3人の人形を作りました。
そして、人形を竹ざおの先に掲げると「斎藤別当実盛公のお通りじゃ」などと声を上げながら地域を練り歩き、集落の外れに人形をまつって豊作と集落の安全を祈願しました。
この地域では3年ほど前からコメ作りをする人がいなくなり、害虫を退治する虫送り本来の意味は失われてしまいましたが、自治会長の幅一信さんは「地域の大切な行事なので、これからも出来る限り続けていきたい。」と話しています。

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