「ポケモンGO」に早くも偽アプリ 個人情報取られるおそれ

「ポケモンGO」に早くも偽アプリ 個人情報取られるおそれ
アメリカをはじめ世界で爆発的な人気となっているスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」は、ウイルスが仕込まれた偽のアプリが早くも出回っていて、セキュリティー会社は、個人情報を抜き取られるおそれがあるため使わないよう呼びかけています。
このアプリは、スマートフォンの基本ソフト「アンドロイド」用のアプリで、海外で「ポケモンGO」の正規版の配信が始まった直後の今月8日から出回り始めました。
見た目は本物と同じですが、インストールする際に、本来は必要がない電話帳やメールの送受信の情報にアクセスする許可を求めてきます。そして、アプリを起動すると正規版と同じ画面が現れますが、裏で外部と通信していて、電話帳のデータやメールなどの個人情報を抜き取られるおそれがあるということです。
この偽アプリを流通させていたサイトはすでに閉鎖されて見つからず、セキュリティー会社では、闇サイトがいたちごっこのように開設と閉鎖を繰り返しながら偽アプリを出回らせるおそれがあると見ています。
「マカフィー」の石川克也マネージャーは、「人気につけ込んで、『機能が無料で使えるバージョンを作った』などと偽アプリのサイトに誘導するメールやSNSが出回るおそれもある。必ず正規版を入手してほしい」と話しています。

非公式サイトの情報飛び交う

「ポケモンGO」の日本国内での配信がいつ始まるかが明らかにされないなか、ネット上では「アプリがダウンロードできる」とする非公式のサイトの情報が飛び交っていて、専門家が注意を呼びかけています。
このうちツイッターでは、20日から、非公式サイトを紹介する書き込みや「ダウンロードできた」とする書き込みが急増していて、紹介されているサイトにアクセスしてみると、「ポケモンGO」の偽物とみられるアプリが実際にダウンロードできる状態になっていました。
こうした非公式サイトは、正規版のアプリの配信が始まっていない国を狙ったものとみられ、情報セキュリティーの専門家は、非公式サイトからアプリをダウンロードすると、写真や連絡先などの個人情報が流出したり、スマートフォンが乗っ取られたりするおそれがあるため、アクセスしないよう呼びかけています。