ポケモンGO 過去最大のヒットに 米のスマートフォンで

ポケモンGO 過去最大のヒットに 米のスマートフォンで
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大手ゲーム機メーカー任天堂などが開発した、スマートフォンを持って外に出て人気ゲームのキャラクターを探すアプリのアメリカでの利用者数が、スマートフォン向けのゲームとして過去最大になったことが分かりました。
アメリカの調査会社によりますと、任天堂などが開発しアメリカなどで配信を始めたゲームアプリ「ポケモンGO」のアメリカでの1日の利用者が、およそ2100万人に達したということです。これは人気のパズルゲーム「キャンディークラッシュ」の2000万人の記録を抜いて過去最大だとしています。

「ポケモンGO」は、スマホのカメラと位置を把握するGPS機能を使い実際の風景に合成されて現れるキャラクターを捕まえるゲームです。アメリカでは、今月6日の配信初日から驚異的なスピードでダウンロード数が増え連日アプリの人気ランキングで1位を占めています。

このゲームでより多くのキャラクターを集めるためには外に出て探す必要があり、観光名所に多く設定されている特定の場所に行けば、アイテムがもらえることからアメリカの街中ではスマホを片手に歩きながら遊んでいる人の姿を多く見かけます。

このゲームを巡っては、首都ワシントンの博物館がアイテム欲しさに訪れる人が増えたことから、館内で遊ばないよう自粛を求めたほか、アイテムを売りに来店を呼びかける飲食店なども出ており、社会現象となっています。

イスラム教機関「利用やめるべき」

このアプリの人気はアメリカなどにとどまらず、中東ではモスクの中で遊ぶ人が相次いで、イスラム教の宗教権威機関が利用をやめるべきだとする見解を示すなど、波紋が広がっています。

中東ではキャラクターを手に入れるため、イスラム教のモスクの中に入って写真を撮る人まで現れ、問題視する声が上がっています。これを受けて、エジプトの首都カイロにあるイスラム教スンニ派が最高権威とする機関のアズハルは14日、こうした行為を非難する声明を出しました。声明では、最新の技術そのものは有益だとしながらも、「夢中になりすぎて悪影響を気にしない者がいる」として、アプリの利用をただちにやめるべきだとする見解を示しています。

今後、アプリの利用者はさらに増えることも予想され、利用のしかたを巡る議論も熱を帯びそうです。