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【改憲始動(3)】
改憲4党で参院「3分の2」が実現、公明党がブレーキ!? 民進党は軌道修正、岡田克也代表「『安倍政権の間は憲法改正しない』という言い方していない」
ところが、自民党内で環境権の創設を目指す声が上がり始めると、「環境権は国土開発の足かせになる可能性もある」(幹部)と慎重姿勢に転じた。今回の参院選の公約は、憲法改正に触れもしなかった。
「国民に選択肢を示す争点として成熟していない」(山口那津男代表)との理由だが、「改憲が現実味を帯びるとブレーキを踏む」との見方は改憲勢力内で根強い。
公明党は支持基盤に改憲慎重派を抱えるため、自民党とは距離がある。とりわけ9条をめぐっては、自民党と同じ「改憲勢力」とみなされることに抵抗感を隠さない。
「(改正の)中身の話はこれからだ。1、2年でどうこうという話ではない」
衆院憲法審査会の委員を務める斉藤鉄夫幹事長代行は11日の民放番組で、こう発言。公明党が憲法改正の“抵抗勢力”になりかねないことを示唆した。
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改憲4党が参院で「3分の2」議席を獲得したことで民進党がぐらついている。憲法改正をめぐる政党間協議から取り残されることを警戒し、党内からは「議論に応じるべきだ」との声が続出。岡田克也代表に至っては「安倍政権下の改憲は認めない」としてきた前言を突如撤回した。