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【首都スポ】

大学サッカー 関東学院、初の全国大会に挑む DF福沢1試合1アシスト目標

2016年7月15日 紙面から

初出場となる総理大臣杯へ向け、気合十分で臨む関東学院大の福沢峻(左)と勝山聖也 =横浜市金沢区の金沢八景キャンパスで(岩本旭人撮影)

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 第40回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントに出場する32チームが10日に出そろった。8月6日の開幕に先立ち、8大学が参加する関東勢の注目校や注目選手を今週から紹介していく。初回は全国大会に初めて乗り込む関東学院大。関東大学2部リーグ勢としては予選突破に唯一成功した。右サイドバックの福沢峻(4年・筑陽学園)が“チームの顔”。2年生「10番」のMF勝山聖也(湘南工大付)がゲームをコントロールする。 (関孝伸)

◆攻撃的SBに変貌

 DF福沢が攻撃的な右サイドバックに変貌を遂げたのは大学に入ってからだ。高校時代のチームはアタッカーに攻撃を任せる傾向があり、福沢を含むDF陣は守備の方に注力していた。しかし、関東学院大では献身的なランニングでオーバーラップを繰り返すスタイルが求められ、それに応えていったのだった。

 「攻撃的にやりたい思いは高校のときからもっていました。そういうサッカーを望んで、(福岡の筑陽学園高から)関東に出てきた部分もあります。ただ、高校でも攻撃的なディフェンダーとしてプレーしてきた選手に比べると、最初の時点では差がありました。先輩にメチャメチャ怒られたりもして、大学1、2年のときは苦労しました。自分で言うのも何ですけど、僕は苦労人です」

 それでも、効果的に前に出ていくタイミングを身につけるなどして、スピードを生かした攻撃的なスタイルを徐々に確立していった。守備面はもともとのベースがあったので、攻守にバランスがとれた不可欠の存在ヘと成長。3年になった昨季は関東大学2部リーグで全試合出場を果たしたほか、1部勢が主体となる関東大学選抜候補のトレーニングマッチに招集されるほどにもなった。

 「1部の選手が相手でも通用する手応えをつかむことができました。自信になりました」

 迎えた今季は最上級生として期するところがあったが、1部昇格を目指すリーグ戦では、前半戦を終えて10位と出遅れてしまった。リーグ中断期間中のこの総理大臣杯を浮上のきっかけにしたいところだ。

 「リーグ戦で巻き返していくための起爆剤になる大会にしなければいけません。リーグ戦では、右サイドから結構チャンスをつくれていました。クロス(ボール)の質も良くなっているので、総理大臣杯では、自分のところにボールをもっと集めてほしいです。チームとしてはベスト4、個人としては1試合1アシストを目指します」

 1回戦の相手は九州第3代表の日本文理大に決まった。

 「九州から関東の大学に来た身としては、九州のチームには絶対に負けられません」

 並々ならぬ闘志を燃やす福岡県人が自らの力で初戦を意地でも物にし、初陣のチームに勢いをもたらす。

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