パック型の水素発生入浴剤 やけどに注意

湯に入れると水素が発生するというパック型の入浴剤を専用のケースに入れずに直接手に触れるなどしてやけどをする事故が起きているとして、国民生活センターが使い方に注意するよう呼びかけています。
国民生活センターによりますと、湯に入れると水素が発生するというパック型の入浴剤でやけどをするなどの事故が、ことし3月までの1年間に4件、報告されています。
入浴剤を専用のケースに入れずに、直接手に触れたケースがあったほか、7歳の女の子が浴槽の中に落とした入浴剤を慌てて取り出そうとしてやけどをしたというケースも報告されています。
国民生活センターが、市販されている6種類について調べたところ、いずれも湯につけるとすぐに発熱し、湯から取り出したあとの表面の温度は90度ほどだったということです。
一方、湯の中に入れた状態では、入浴剤そのものは高温になっているものの、ケースの表面や周囲の湯の温度はほとんど上昇しなかったということです。
このため国民生活センターは、こうした入浴剤は専用のケースを使い、湯に入れたらしばらく取り出さないようにして直接触らないよう注意を呼びかけるとともに、事業者に対して注意事項をより分かりやすく伝えるよう求めています。
テストを担当した国民生活センターの大澤睦さんは「入浴剤から出る蒸気に触れたりケースの隙間から指が入ってしまったりするとやけどをする危険があるので、使い方には注意してほしい」と話しています。