大学サッカー　順大ルーキー旗手　Ｕ−１９全日本大学選抜入りへアピール！

　大学サッカーの全日本選抜、Ｕ−１９全日本選抜、関東選抜の選考会最終日は１７日、東京都八王子市の拓大八王子国際キャンパスサッカー場で行われた。各候補チームがそれぞれ対戦する４５分３本の変則マッチで、３本目では、Ｕ−１９全日本選抜候補のＦＷ旗手怜央（はたて・れお、順大１年・静岡学園）が得点し、１−０で全日本選抜候補を破った。

　蒸し暑さが吹き飛ぶような一撃だった。３本目の２１分、右サイドでパスを受けたＵ−１９全日本選抜候補の旗手が中央へとドリブルし、左足を一振り。豪快なシュートをゴールネットに突き刺した。関東大学１部リーグでレギュラーの座をつかんだ１年生は「練習でしていた形だったので、よかったです。うまくもらい、仕掛けることができました」と、うれしそうに笑った。

　もちろん、反省も忘れない。この日は、ほとんどが３年生を占めた全日本選抜候補を相手にシュートはこの１本だけ。「（先輩たちは）大人で強いです」と苦笑しつつ、「負けちゃダメだと思います。点を決めたことが一番の手応えですが、もっとシュートを打てるポジショニングを考えたいです」と続けた。

　８月に海外遠征を控えるＵ−１９全日本選抜は、大学サッカー界から２０２０年東京五輪の代表選手を送り込むことを目的に結成された。「大学から東京五輪へ入っていくのはこういうメンバーからだと思うので、（選考会は）『１人だけ違うな』と思わせるような選手でなければならないということ、（海外）遠征に向けたアピールの場だと思っていました。（東京五輪は）自分たちの手の届かない場所ではないと思います」。旗手は日焼けした顔で、力強くうなずいた。（関陽一郎）

　　　　◇

　首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。