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【首都スポ】

高校野球 東海大菅生8強 エース伊藤が投打で活躍

2016年7月19日 紙面から

2失点完投の東海大菅生・伊藤壮汰=市営立川球場で(小原栄二撮影)

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◇東海大菅生5−2日大鶴ヶ丘

 第98回全国高校野球選手権(8月7日から15日間、甲子園)は18日、西東京で2年連続準優勝の東海大菅生が5−2で日大鶴ケ丘を破って準々決勝に進出した。エースの伊藤壮汰投手(3年)が2失点で踏ん張り、同点二塁打と勝ち越し犠飛で2打点。一昨年の決勝で先輩たちが負けた相手にリベンジした。専大付は片倉との引き分け再試合を制して16強入り。西東京の都立校は姿を消した。東東京は、昨夏準優勝の日大豊山などが勝ち上がり16強が決まった。

 大きなヤマを一つ越えた。東海大菅生はエースの143キロ右腕・伊藤が投打に活躍して強敵を突破。「2年前に負けているので、チーム全体でリベンジしようと士気を上げた。自分が踏ん張れば、味方が点を取ってくれると信じて投げました」。4回までにスクイズ失敗などで3度の併殺を喫し、逆に相手に先制を許した。それでも、直球とスライダーを武器に大量失点を許さず、自分のバットで2打点も挙げた。

 昨年はサードでレギュラー。頼りになる6番でもある。1点を追う6回、2死から4番・深沢、5番・金子の連打で一、三塁とすると、日大鶴ケ丘の2年生右腕・赤星のスライダーを左翼線に運ぶ同点二塁打。7回に再び勝ち越しを許したが、8回に主軸で追いついてなお1死二、三塁で簡単に決勝の右犠飛。「外野フライを打ったり、転がしたりの最低限の仕事ができるように練習してきた。犠牲フライでいいので楽な気持ちで入れました」と頼もしい。

 愛知県愛西市生まれ。立田中時代は、愛知西シニアでプレーし、3年のときに中日ドラゴンズカップで優勝。ごほうびでナゴヤドームの中日戦の始球式に招かれ、憧れの高橋周平と一緒にサードの守備位置にもついたのは最高の思い出だ。東海大菅生には、元中日投手でもある若林弘泰監督(50)が誘った。いつも辛口の監督も「鶴ケ丘は打線がいいと聞いていたので4、5点は覚悟していたんですが2失点。合格点でしょう」と秘蔵っ子をほめた。

 2年続けて準優勝。今度こそ優勝がチームの目標。みんなでつくったTシャツにも「三度目の正直」とプリントした。2年前の決勝で負けた日大鶴ケ丘にはお返し。昨年負けた早実にもリベンジしないといけないが、その前にまだ2試合ある。準々決勝の相手は国学院久我山。「夏の大会の前に走り込みで追い込んだ。スタミナには自信がある。楽しみです」。あと3つヤマを越えた先に、16年ぶりの夏の甲子園がある。 (小原栄二)

    ◇

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