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【首都スポ】

高校野球 帝京も1年生が躍動しベスト8 ストッパー松沢が2戦連続好救援

2016年7月21日 紙面から

8回途中から帝京2番手で登板した松沢=神宮球場で(七森祐也撮影)

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◇東東京大会 帝京4−1日本ウェルネス

 第98回全国高校野球選手権(8月7日から15日間、甲子園)は20日、東東京で、帝京が4−1で日本ウェルネスを振り切って3年連続8強入り。ルーキーの松沢海渡投手(1年)が城西戦に続いて頼もしいストッパーぶりを見せた。城東、東亜学園も勝ち上がり、8強が出そろった。21日は西東京の準々決勝2試合が行われ、第2試合で今大会3本塁打の清宮幸太郎(2年)を擁する早実が八王子と対戦する。 

 15歳のストッパーが涼しい顔でピンチを切り抜けた。帝京のルーキー右腕・松沢が、4回戦の城西戦で7イニングを2失点のロングリリーフに続く好救援。8回2死二塁で、主将でエースの佐藤怜のあとを継いで、代わりばなに四球を出したものの、「中学のときからリリーフなので、ピンチでも緊張はしません」と、続く4人をピシャリだ。

 キャッチャーの郡が「1年生のわりには強気なところがある。サインに首も振るし、自分の投げたいボールをしっかり投げられる」とほめるほど気持ちも強い。中学時代に軟式で135キロをマークしていた直球に加え、帝京に入ってから前田三夫監督(67)の指導で習得したツーシームが大きな武器。右打者の内角もしっかり突いた。

 軟式の強豪、埼玉県の北本東中で急成長。顧問の福田裕臣教諭(35)は「入学したころは横に大きくて、走れない、投げられない選手でしたが、身長が伸びて大きく変わりました」と振り返る。投手をさせてみると、捕手が捕れないような速球を投げた。受ける相手がいないため捕手をしていたが、3年になって相棒が育ち救援投手を兼務。埼玉県大会で2度目の優勝、初めての全国大会出場にチームを導いた。軟式のU−15日本代表でも活躍した。

 中学から硬式だった同世代のスーパー1年生に負けるつもりはない。「早実の野村がホームランを打ったりしているのは気になっています」。チームは苦しみながら8強に進出。春夏合わせて3度の全国制覇の名門も2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっている。前田監督は「ここからはピッチャーもバッターもベストでないとダメ」と9季ぶり聖地に向けて厳しい表情。1年生ストッパーは「3年生は最後なので、自分も3年生と同じく負けたら終わりの気持ちでやっていく」とこたえた。 (小原栄二)

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