田舎住まいをしていると、虫やカエルはもちろんのこと、蛇に遭遇するなんてこともしばしばあります。
近くでは熊が出没したなんていう情報もあるぐらいですから。
そんな自然豊かな環境に男児を放つとどうなるか。そう、飼い猫の戦利品のごとく、いろんなものを捕まえて帰ってくるわけです。
カエル30匹なんてこともありました。青ざめる。
虫やカエルを飼いたい
「お母さん、カエルの家ってどんなの?なに食べるの?」
そんなこと聞かれても、そういえばカエルのエサってなんなんだろう。
「お母さん、トカゲって水いる?」
うーん、知らないわ。
「お母さん、ダンゴムシってアリ食べる?」
アリにはむしろ食べられるんじゃないかしら。
元女の子である母には、そういう生き物の飼い方に関する知識が乏しいのです。
そんなときに本屋さんで見つけたこの本が、とっても良かったのでご紹介します。
生きもの つかまえたらどうする?
その名も「生きもの つかまえたら どうする?」まさにそれが知りたい。
表紙にはカエルとかバッタとかダンゴムシなど 、子どもらが捕まえてきそうな生き物たちが描かれています。
パラパラとめくってみると、それぞれの特徴や観察の仕方、餌や飼育環境などが子どもにも大人にもわかりやすく書かれていました。
さらに良いと思った点は「飼えなくなった場合の逃がし方」についても書かれているところです。
生きものを大切にすること。本のはじめにある「生きものをつかまえる心がまえ」はしっかり読んできかせました。
読んだだけではピンとこないでしょうが、実際に飼ってみて気づくことは多いです。
トカゲを飼ってみた
長男がトカゲを捕まえてきました。
「お母さん、あの本に書いてあったよね!」
キャッチアンドリリースでお願いという、母の悲痛な叫びは心の中にしまいます。
息子は、嬉々として本をめくり、トカゲの飼い方のページへ。写真がとてもわかりやすいです。
用意するもの
プラケース、土、木ぎれなど、水を入れる容器、えさ
息子はお父さんと一緒にプラケースと本をたずさえ、近くの山に木切れや土を取りに行きました。
土を敷いた上に、木ぎれを配置。トカゲが身を隠せるように隙間をつくります。水を入れた小さな器も。
えさ
口に入る大きさなら、ガ、イモムシ、ダンゴムシ、ハエなど、いろいろな虫を食べますが、ケムシやアリはあまり好みません。また死んでいる虫も食べません。
エサとしては死んでいる虫はダメと分かり、生きたダンゴムシも投入。ダンゴムシさんのために落ち葉も追加です。
・・・食物連鎖とはいえ非情ですね。
だけど「ダンゴムシかわいそう」と感じることもひとつの経験なのでしょう。
リアル画像は伏せておきますが(というか写真に収められない)、なかなか素敵な飼育環境が整いました。
自分でやることが大事
「図鑑が子どもの好奇心を刺激する」とはよく耳にしますが、これはまさに図鑑とリアルをつなげるにもってこい。
飼育環境を自分の手で整えていくことによって、その生き物にはなにが必要なのかがわかるんですね。
そうしなければ生きものは飼えない、ということもわかる。
はじめ息子は写真だけを見て、さーっと準備していた様子でしたが、書かれた文字を読むよう促すとなるほどと納得していました。
「読んで知る」ということ、これはとても大事なことです。
この本は図鑑のように分厚くないので、子どもでも持ち出せるのがポイント。
友だちと遊んでいて何かを捕まえたとき、本を開きながら、自分たちの知恵を使って飼育環境を整えようと子どもたちが奔走していました。
近所の畑から土を拝借していたのは慌てましたが、それも経験ですね。
カエルや爬虫類が苦手な私にとっては、気分のよい本ではないです。苦手な方はきついですね。でもねお母さん、これも経験ですから。。。