2016年7月21日15時13分
長崎県西海市で2011年、ストーカー被害を訴えていた女性の母と祖母が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた筒井郷太被告(31)を死刑とした一、二審判決が確定する。最高裁第一小法廷(池上政幸裁判長)は21日の判決で、被告の上告を棄却した。
判決によると、筒井被告は千葉県習志野市で同居していた女性が長崎県西海市の実家に連れ戻されたと思い込み、同年12月に女性の実家に侵入。母(当時56)や祖母(当時77)を出刃包丁で複数回刺して殺害した。
被告は捜査段階では犯行を認めていたが、公判で無罪を主張。今年6月にあった上告審の弁論で、弁護側は「警察が被告を犯人に仕立て上げるため、自白を強要するなどの不当な取り調べをした」として、改めて無罪を訴えた。検察側は、「DVDに録画された被告の供述は具体的で、任意性を疑う余地はない」と反論。被告を死刑とした14年の二審・福岡高裁判決の判断は正当だとして、上告を棄却するよう求めていた。
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朝日新聞社会部
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