熊本城 倒壊おそれのやぐら支える工事開始

熊本城 倒壊おそれのやぐら支える工事開始
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一連の地震で石垣が大きく崩れた熊本城で、倒壊のおそれが指摘されているやぐらを鉄骨で支えるための工事が始まり組み上がった鉄骨をやぐらの近くに移す作業が進められています。
熊本城の「飯田丸五階櫓」は、一連の地震で石垣が大きく崩れ、現在は「隅石」という角の石だけでかろうじて支えられていて、倒壊のおそれが指摘されています。
熊本市は、やぐらの下にアーム状の鉄骨を入れて倒壊を防ぐことにしていて、組み上がった高さおよそ14メートル、幅およそ30メートルの鉄骨を、レールを使ってやぐらの近くに移す作業が21日から進められています。
工事を請け負う建設会社によりますと、やぐらの下に鉄骨を入れる工事は今月中に終わる見込みで、熊本市は、やぐらの被害を詳しく調べたうえで、修復が可能か判断することにしています。
建設会社の土山元治さんは「熊本城の復旧が成功すれば、被災した県民の元気につながると思う。倒壊しないように、今月中に工事を完了させたい」と話しています。