脳の詳細な「地図」作った

新たに100領域特定、米大学

画像180の領域が特定された脳の地図。聴覚(赤色)や視覚(青色)、冷たさを感じる感覚(緑色)と関連する領域が色分けされている(研究チーム提供) 画像診断装置を使って脳を詳細に調べ、構造や働きなどに基づいて180の領域に分けた“地図”を作ったと米ワシントン大のチームが20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。これまでに知られていなかった100近くの領域が新たに特定された。

 オバマ米政権が推進する人間の脳機能の解明を目指す研究プロジェクトの一環。成果は脳研究の土台となり、老化や脳の病気の研究に役立つと期待される。

 チームは、22~35歳の健康な若者210人の脳を、磁気共鳴画像装置(MRI)で分析。刺激を与えた時の反応や構造、神経のつながり方などさまざまな情報に基づき、大脳皮質を調べた。

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