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【プロ野球】

村田決勝打で巨人4連勝 広島とようやく9差

2016年7月21日 紙面から

阪神−巨人 6回表2死一・二塁、右前に勝ち越しの適時打を放つ巨人・村田=甲子園で(高部洋祐撮影)

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◇巨人6−2阪神

 巨人が4連勝。同点の6回2死一、二塁から村田が適時打、ギャレットが3ランを放った。田口が5回途中で降板したが救援陣が踏ん張った。阪神は好機をつぶし続け、粘る青柳を援護できず3連敗。50敗目を喫し、借金は今季最多13。

    ◇

 おいしく虎をいただきました−。6回に勝ち越しの4点を奪った巨人が、瀕死(ひんし)の阪神をペロリ。同一カード3連勝だ。敵地甲子園では7戦して無傷の6連勝(1分け含む)。高橋監督も「何でかは分からないですけどね」と笑うしかない。球宴を挟んでの4連勝で首位広島に必死に食らいつく。

 前回の対戦で7イニングを1安打と抑えられた青柳をようやく捕らえた。6回だ。2死一、二塁で初球を狙った村田の打球は右翼線にポトリ。「いい当たりではなかったけど、いいところに飛んでくれた」。さらに、続くギャレットの特大3ランで試合は決まった。

 打率3割をキープする14年目のベテランも、危機感の塊と化している。前日には一邪飛を追って山本と交錯。痛めている左手で着地すると、周囲に悟られないように顔をしかめた。「隙を見せるわけにはいかないんで」。ポジションを空ければ、いつ若手に奪われるか分からない。一球に懸ける執念が、この日も決勝点を呼び込んだ。

 指揮官も『一戦必勝』のタクトで目先の白星をもぎ取った。同点の5回途中で先発田口を下げ、継投を選択。相手の拙攻にも助けられて粘った投手陣に打線が応え、球宴を挟んで4連勝だ。「とにかく勝ち続けるしかない」と高橋監督。ようやく縮めたとはいえ、首位とは9差。まだまだ一つも無駄にできない戦いが続く。 (井上学)

 

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