こんにちは、arto総研のToshiroです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はジョヴァンニ・ベッリーニを紹介しようと思います。
ジョヴァンニ・ベッリーニ
ジョヴァンニ・ベッリーニ(1430-1516年、諸説あり)は初期ルネサンス、ヴェネツィア派を代表するイタリアの画家です。ジョヴァンニはわからないところが多いのでサラッとだけ。
ジョヴァンニは画家の一族に生まれており、父と兄が画家として活躍しています。親戚にも画家がいるようです。
同年代の画家たちから影響を受けつつ、与えつつ、独自の技法を研究しながら作品制作に取り組みました。ジョヴァンニの工房からはティッチアーノのような巨匠も生まれています。
作品はキリスト教に関するものが中心ですが、肖像画でも有名です。
作品紹介
ピエタ
初期の作品です。ピエタとは十字架から降ろされたイエスを聖母マリアが抱きかかえる場面を描いたものです。中心がイエスで画面左でイエスを抱えているのが聖母マリア。ちなみに画面右にいるのは12使徒の1人聖ヨハネ。聖ヨハネは『ヨハネによる福音書』の著者として知られています。
キリストの変容
ジョバンニの代表作です。キリストの変容とは、キリストであるイエスが弟子を連れて山に行き、そこでモーセとエリアと話しながら光り輝いた場面のことを言います。中央の白い布をまとっているのがイエス、その両隣にモーセとエリアが、イエスの下には弟子であるペトロ、ヨハネ、ヤコブがひれ伏した様子で描かれています。
聖母子と聖カタリナ、マグダラのマリア
いわゆる聖会話。左から、マグダラのマリア、聖母マリア、カタリナで、聖母マリアは幼子イエスを抱えています。聖書には「マリア」という名前の人物が複数人登場するので紛らわしいのですが、マグダラのマリアと聖母マリアは全くの別人なので注意して下さい。暗い背景から浮かび上がるように描かれている人物の表現はレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響が伺えます。
聖母子
聖母マリアと、マリアの膝で眠る幼子イエスを描いた作品です。イエスを見つめるマリアの表情が素晴らしいです。人物表現も素晴らしいのですが、本作では背景の風景描写が突出しており、空間の広がりをうまく表現しています。
総督レオナルド・ロレダンの肖像
ジョヴァンニは肖像画も手掛けていたのですが、その中でも特に代表的なのが本作です。もしかしたら、ジョヴァンニは知らないけどこの作品は知ってる、という人も多いかもしれません。モデルは当時のヴェネツィア総督です。モデルの人物像がこの絵から伝わってきます。実際どうだったのか知りませんが、すごく誠実そうな印象を受けますね。
スライドショーもありますよ。よかったら見てみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
Toshiroでした。それでは、また。