まだ子どもが生まれる前、オシャレな友人の家に遊びに行ったとき、あんなにオシャレだった友人の家がすごく所帯染みていたことに内心ショックを受けたことがあります。
その友人には当時小さな子どもがおり、敷き詰められたプレイマットや散らばったオモチャたちが所帯の匂いを醸し出していたのです。
あんなにオシャレに気を使った友人だったのに、家庭を持つとこうなるんだなぁと思ったものですが、子どもが生まれて分かりました。あの所帯染みは不可避なんだと。
なんでも子どもが中心
子どもが生まれる前から、生まれたら子ども中心の生活になるんだろうなと何となく覚悟をしていました。
でも、言うて同じ人間、同じ血が通う家族。きっと同じような嗜好で理解できる存在だと思っていました。
がしかし、ここまで全面的に子ども中心になり、子どもがここまで理解不能な行動をする生物だったとは想定外でした。
子どもが生まれる前は、オモチャは木製のヤツにして、(プラスチックのオモチャで)カラフルな家にならないようにしたいなんて思っていました。
でもいざ生まれてみると、息子の反応はカラフルなオモチャ>>木製のオモチャです。明らかに食いつきが違います。
あいつは怪獣で暴君
食いつきが違おうがオモチャはオモチャなんだから木製でも良いじゃないか。
独身の頃の私ならそう思ったかもしれません。
でも実際に息子が生まれ、考えが180度いや540度変わりました。あいつは気に入らないオモチャじゃ遊ばないし、遊べないと急に機嫌が悪くなって暴れ出すのです。
スイッチが入るとホントに延々とグズりだすので、スイッチをうまく隠してくれるオモチャ達は、実は大人達の平穏と平和のために産み出されたものなのです。
最近は救急車やパトカー、トーマスのオモチャで一人遊びをすることが増えてきました。その間に溜まった家事が捗るのですが、もしオモチャがなかったら、ずっとママママと言い続けて家が全く回らなくなります。
スポンサーの財布が緩い
そうはいっても何かとお金がかかるのが子育てです。ぽんぽんオモチャを買ってあげる経済的なゆとりはありません。
でもオモチャがぽんぽん増えていくんです。おじいおばあというスポンサーからじゃんじゃんオモチャが降ってきます。
先日義父が出張で上京し二泊していったのですが、その間に大きなトーマス、小さなトーマス&クララベル&レール、ドクターイエローのオモチャが相次いで現れるという怪奇現象が我が家で発生しました。
掃除・お片付けへの情熱の火がすぐ消される
日中、家中を走り倒し、部屋中を散らかすだけ散らかし、ご飯をこぼせるだけこぼし、コップのお茶は当然のように口から溢れ出す、そんな息子です。
それでもママは隙をみては掃除をし、部屋を清潔に保っていますが、キレイになった途端何のためらいもなく散らかす息子とのいたちごっこは一向に改善の兆しがありません。
お客さんが来るときには精いっぱい掃除をしてキレイにしますが、平常状態がアレなため、きっと至るところでボロが出ていると思います。そして冒頭の所帯染みへとつながっていく。
おわりに
北欧風の家具に、シンプルライフ。
朝はのんびりコーヒー片手にソファで本を読む。
そんな生活に憧れた時期もありましたが、小さな怪獣との同居は全てが理想と真逆です。
それでも楽しく過ごせているからいいかっと最近思えるようになりました(そう思わなきゃやってられない)。
子どもができて所帯染みたな、と思ったそこの人。所帯染みは幸せな色の染みなんだと思ってください。
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