集めたカネは100億円
「山本一郎はカネを返せ!」
「人を騙すのは、もうやめろ!」
小雨が降り続く7月15日午後、中国人投資家約100人が、日比谷公園からスタートし、東京地裁正門前で一段と声を張り上げ、抗議活動を行いながらデモ行進した。
「山本一郎」とは、1995年、「未常識経済理論」を実践するKKC(経済革命倶楽部)を主宰、約1万2000人の投資家から約350億円を集め、詐欺罪で起訴された山本一郎氏のこと。
懲役8年の実刑判決を受けて服役。出所後、再起を図って、「競球」というカジノ事業を考案、競球ホールディングスを立ち上げて会員募集を始めた。これまでに約1万人の会員から100億円を集めたというが、会員が惹かれるのは、競球を始めとする山本氏の事業より、支払われる金利である。
高ければ、月に20%にも達することがあるというが、普通に考えれば、不特定多数から高利でカネを集めれば出資法違反。しかし、山本氏の理屈は、「会員から借金しており、金利ではなく高額の“謝礼”だ」というもの。
呼称はともかく、「104万円預けたら9ヵ月後に180万円」「456万円預けたら9ヵ月後に900万円」という利回りの高さと、毎月、均等に元利が支払われる条件の良さに、会員が口コミで広がっていった。
なかでも、ネットやスマホを通じて情報伝達力の高い在日中国人社会に広まった。
デモ参加者のひとりが言う。
「圧倒されるのは金利の高さと、山本が机の前に積み上げた札束。一時は、何億円も積んで顔が見えなくなるほど。話はうまいし著名人とのつきあいもあるということで写真も見せられた。儲かっている人の紹介だし、大丈夫だと思ったけど、昨年9月から支払いはストップ。完全に騙された!」
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