スピーチライターが盗用認め謝罪
【クリーブランド(米中西部オハイオ州)西田進一郎】米共和党大統領候補である実業家ドナルド・トランプ氏(70)の夫人メラニアさん(46)が党全国大会で行った演説の盗用疑惑で、トランプ氏陣営は20日、スピーチライターのメレディス・マクアイバー氏が盗用したことを認め、謝罪する声明を出した。マクアイバー氏は辞任を申し出たが、トランプ氏が慰留したという。
メラニアさんは大会初日の18日に演説した。しかし、一部に8年前の民主党全国大会でミシェル・オバマ大統領夫人が行った演説と酷似する文章があり、盗用ではないかとの声が上がっていた。
声明によると、マクアイバー氏がメラニアさんと演説内容について電話でやりとりした際、ミシェル夫人のことが好きなメラニアさんが、国民に伝えたいことの一例として、ミシェル夫人の過去の演説の一節を読み上げた。これを書き留めたマクアイバー氏は、いくつかを演説の草稿に入れ、最後までそれらが残ったという。
マクアイバー氏はミシェル夫人の演説を直接確認しなかったとし「私のミスであり、悪意はなかった」と説明した。
マクアイバー氏は19日にトランプ氏に辞任を申し出たが「誰でも悪意のない間違いはするし、その経験から学んで成長するものだ」と慰留されたという。