台湾で没収の1億円余 すべて偽札と判明

台湾で没収の1億円余 すべて偽札と判明
台湾の空港で、ことし2月に日本人男性が預けた荷物からおよそ1億1900万円分の日本の旧一万円札のデザインの札束が見つかったことについて、その後の調べですべて偽札だとみられることが分かり、当局は、入手ルートなどさらに詳しいいきさつを調べることにしています。
ことし2月、台湾北部の桃園国際空港で、フィリピンのマニラに向かう航空機に搭乗する予定だった40代の日本人男性の預け入れ荷物の中から、聖徳太子の肖像が描かれた日本の旧一万円札のデザインの札束が、およそ1億1900万円分見つかりましました。
台湾では、外国の通貨は1万ドル(日本円でおよそ107万円)を超える現金を持ち出す場合、税関への申告が必要ですが、この男性は申告していなかったため、税関が没収し、台湾の当局が専門家の協力も得て、紙幣が本物かどうか調べていました。
その結果、紙幣ごとに印刷されている番号に不審な点があることなどから、すべて偽札だとみられることが台湾当局への取材で分かりました。
ことし2月に札束を没収された男性は当時、税関に対して「人から預かってマニラで価値を鑑定するつもりだった」と話していたということです。
台湾の当局は、入手ルートなどさらに詳しいいきさつを調べることにしています。